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足利の地域おこし協力隊が地域情報誌発行 「足利の嫁 市政100周年号」

「足利の嫁」を発行した足利市「地域おこし協力隊」の木村沙和さん

「足利の嫁」を発行した足利市「地域おこし協力隊」の木村沙和さん

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 足利市の「地域おこし協力隊」が2月18日、地域情報誌「足利の嫁 市政100周年号」を発行した。

移住の相談や、学生インターンの対応をしている「Aidacco」

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 同誌を編集・発行するのは、千葉県市川市出身の木村沙和さん。同市が2017(平成29)年に設立した「地域おこし協力隊」として発足当初から携わる。結婚を機に夫の勲武(いさむ)さんの出身地である同市に移住した。

 同誌は、市内で活動する木村さんが足利へ「嫁」に来たことで知り合った人や、興味を持ったことなどを掲載している。2019(平成31)年4月に発行した第1号「平成最後の春号」は手描きのイラストや写真などで構成したA3六つ折りで、「モカ」(伊勢町)「カフェアラジン」(有楽町)「ホクシンケン食堂」(通4)などの飲食店を紹介。第2号は14ページの冊子で、心に残った情景をエッセーでつづっている。

 今回が第3号となる「市政100周年号」は、移住からこれまでに興味を持ったことを深堀りして取材し、前回から約3倍の38ページになった。惜しまれながら閉店した「和作」(有楽町)や、新聞を発行する取り組みをしている市内の小学生、「ルンビニー園」(樺崎町)などを紹介している。木村さんは「足利は外から入って来た人にも寄り添って、世話を焼いてくれる街。『嫁』という言葉は好意的に思われないこともあるかもしれないが、あえて、外から入ってきた移住者としての『嫁』という言葉を使っている。地元の人にとって普通なことも、『嫁』から見れば面白い、興味深いものがたくさんある」と話す。

 木村さんの協力隊の任期は今年5月で終了するが、同誌の制作は続けていきたいという。「取材で、新たな発見や、縁が生まれることもあり、無くなるものを記録として残すことができる。続けることで自分も足利をもっと知り、足利の人や市外の人にも、もっと足利を知ってもらいたい」と笑顔で話す。

 JR足利駅内「Aidacco(あいだっこ)」、「たびするおでん もっくもっく」他、市内飲食店などで入手できる。

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