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足利の「モカ直火焙煎コーヒー店」が開店50周年 2代目店主が兄弟で切り盛り

先代俊匡さんの写真を持つ堀越敬介さん(右)と「50」のサインをする弟の大介さん(左)

先代俊匡さんの写真を持つ堀越敬介さん(右)と「50」のサインをする弟の大介さん(左)

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 足利のコーヒー店「モカ直火(じかび)焙煎(ばいせん)コーヒー店」(足利市伊勢町)が3月15日、開店50周年を迎えた。

ハンドピックを行う堀越大介さん

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 群馬県太田市出身で、「藤五ストア」や「キンカ堂」でデザインの仕事をしていた堀越俊匡(としまさ)さんが、1974(昭和49)年に開業した。「当時、人々が遊びに訪れるおしゃれな町といえば足利だったことから、同地での開業を決めた」と話していたという。欠点豆や混入物を手作業で取り除くハンドピックを焙煎の前後に行うことで、胃に負担をかけにくいコーヒーを提供するという。

 2代目店主で長男の敬介さんは、30年前から店を手伝っていた。敬介さんは「帰る場所といえば、自宅よりもこの店だった。実家のようなこの店がなくなってしまうのは嫌だと思い、継ぐことに決めた」と話す。弟の大介さんも店を手伝うようになり、2019年に俊匡さんが亡くなるまで親子3人で店を切り盛りしていた。

 ドリンクメニューは、オリジナルブレンド8種と22種のコーヒーメニューのほか、紅茶、ココアを取りそろえる。フードメニューは、「バタートースト」(450円)や「ホットケーキ」(600円)、日替わりケーキなど。人気メニューはオリジナルブレンドのモカブレンド(500円)と、日替わりケーキ。ブレンドは創業当時2種だったが、客の要望で種類が増え、現在は8種ある。

 敬介さんは「50年通っているお客さんや、ここで出会いがあって結婚したという人など、50周年を祝いにたくさんの人が来店した。これまで支えてくれた客や友人たちに感謝している。ネットやSNSがなかった時代はここが人と人をつなぐ場所にもなっていた。これからも人のつながりを大事にして地域の未来をつないでいけるような店になれば」と話す。

 営業時間は9時~18時。木曜定休。

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