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足利の小学生が新聞「レインボー」発行 日常生活で出会ったさまざまな問題を提起

1号を手にする「NYAN-CO」編集長

1号を手にする「NYAN-CO」編集長

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 足利市在住の児童、小学6年の「NYAN-CO(にゃんこ)」さんが新聞「レインボー」を発行し、地元新聞社の紙面で連載されるなど話題になっている。

新聞「レインボー」制作のために調べものをする「NYAN-CO」さん

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 同紙は、編集長である「NYAN-CO」さんが日常生活で不思議に思ったことや気になることなど「みんなにも知ってほしい」と感じることを調べて新聞にしているという。「レインボー」の由来は、たくさんの色で構成されている「虹」が、いろいろなことを情報発信したい、という思いにピッタリだと思い名付けたという。

 これまでに「フェミニズム」「ビーガン」「大豆」「地球温暖化」「プラスチック」「TNR」を特集している。TNRは、Trap(トラップ)、Neuter(ニューター:手術)、Return(リターン)を略した言葉で、捕獲器などで野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術を行い、元の場所に戻す運動。同紙の売り上げ金は必要経費を除き、全額この運動に寄付している。

 母親とよく訪れている飲食店「mahler's parlor(マーラーズパーラー)」(家富町)に1号を貼ってもらったところ、「うちにも貼りたい」という飲食店や「ぜひ売ってほしい」という個人からの連絡があった。現在は市内5店舗や県外の雑貨店などでも掲出されている。NYAN-COさんは「低学年のころから家で新聞を作るのが好きだった。当時は家族にしか見てもらえなかったが、今はたくさんの人に見てもらえてうれしい。中学生になっても『レインボー』を続けていきたい」と笑顔を見せる。NYAN-COさんの母親は「彼女の新聞を毎回楽しみにしている。考え方が面白い。これからも応援していきたい」と話す。

 新聞掲出店舗は「mahler's parlor(マーラーズパーラー)」「八蔵(はちくら)」(以上、家富町)、「もっくもっく」(巴町)、「空衣カラコロモ」(昌平町)、「エステート・ワン」(伊勢町)。

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