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足利市立美術館で「新たな美術の世界をひらく」 現代アート作品60点を展示

石黒昭さんの作品。地質学を基に制作する

石黒昭さんの作品。地質学を基に制作する

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 企画展「新たな美術の世界をひらく 足利リアルアート体験 -小松美羽、石黒昭、たかくらかずき-」が2月10日、足利市立美術館(足利市通2)で始まった。

壁面いっぱいに展示された小松美羽さんの作品

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 主に小学生から高校生を対象として、美術館に足を運びアートに触れる体験をしてもらうことを一つの目的に企画したという。テーマを「現代アート」とし、国内外で活躍する日本人の若手アーティスト3人、小松美羽さん、石黒昭さん、たかくらかずきさんを取り上げ、約60点の作品で構成する。

 小松さんは日本古来の信仰や自然を制作のベースに、神獣や神話などをモチーフにした作品を主に制作している。同展では制作初期の銅版画作品に加え、立体作品も展示する。石黒さんは地質学をコンセプトに、「地質学的時間」を風景として捉えた抽象画や、石の細密画を描いている。たかくらさんは多様なデジタルメディアを制作に取り入れる。展示では、観覧者がマウスを操作し、あらかじめ用意された5・7・5の「ことば」をそれぞれ選んで俳句を作ると、AIを通じて正面の壁に妖怪が召喚される「儀式」を体験できる。

 同館学芸員の篠原誠司さんは「私たちと同じ時代に生き、今、まさに制作を続ける3人のアーティストの作品に触れてほしい。実際に体感してもらうことで『現代アートとは何か』を考えるきっかけになれば」と来館を呼びかける。

 開催時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。休館日は月曜、3月21日。入館料は、一般=710円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。3月24日まで。「平野杏子展 もうひとつの世界」と同時開催。

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