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足利市の創業支援施設「A-BOX」が閉館 20年間で26事業者が活用

「インキュベーション・オフィス A-BOX」室内(写真提供:足利市)

「インキュベーション・オフィス A-BOX」室内(写真提供:足利市)

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 足利市が運営する創業支援施設「インキュベーション・オフィス A-BOX」(足利市通3)が1月31日、閉館した。

A-BOXがあった足利織物会館外観

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 同施設は2003(平成15)年2月、足利市の創業支援政策の一環で足利織物会館3階にオープン。これまでに延べ26事業者が入居した。入居事業者は、人材派遣業、士業、卸売業など多岐にわたる。閉館を決めたのは、2023年3月、利用期限が迫った事業者が退去し入居者がゼロになって以来、空室が続いたからという。

 施設の入居は、市内で創業を予定する事業者または創業後5年未満の事業者に限る、連帯保証人が必要など複数の入居条件があった。入居前に事業計画の提出や審査会で事業計画のプレゼンテーション審査を行い、利用は1年、審査により最長5年まで延長できた。オフィスブースは全部で5部屋、小さい部屋は15平方メートルで月額18,750円、大きい部屋は21平方メートルで月額26,250円。

 2月9日、県内・市内商業支援組織と金融機関が集まって開いた創業支援を目的とする会議「足利市創業サポート連絡会議」で足利市商業にぎわい課の八長克美課長は「運営中、連絡会議に参加する皆さんにはA-BOXを周知するなど協力してもらいありがとうございました」とあいさつした。

 商業にぎわい課の小泉真衣さんは「入居していた事業者が退去後、市内で活躍していることを耳にすることもありうれしく思う。施設は終了するが、市は引き続き創業サポート連絡会議と協力しながら創業者の支援をしていきたい」と話す。

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