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足利の文化財「物外軒」 県民の日に合わせ公開

足利市指定文化財「物外軒茶室」

足利市指定文化財「物外軒茶室」

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 足利市指定文化財の「物外軒(ぶつがいけん)茶室」と国登録名勝地(めいしょうち)の「物外軒庭園」(足利市通6)が6月13日、無料公開される。

高橋さんお薦めのスポット「東屋」

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 毎年6月、栃木県の「県民の日」に合わせて特別に公開している。例年4・5・10・11月の土曜・日曜・祝日に公開してきたが、今年は新型コロナウイルスの影響で日曜・祝日のみとなっていた。毎年約2000人が県内外から訪れる。

 市指定文化財となっている「物外軒茶室」は明治時代、足利の豪商、長四郎三(ちょうしろぞう)によって建てられたもの。「物外軒庭園」は、市内に3つある国や地方公共団体が指定した「国登録名勝地」のうちの一つ。1901(明治34)年に茶室を現在の場所に移築した際に整備したといわれる。「物外」は「世事を離れた所、俗世間の外」といわれ、長四郎三の雅号だったことから茶室にその名を付けた。

 同市文化課の高橋伴幸(ともゆき)さんは「街なかにある物外軒から、道路は見えないようになっていて、庭から見える山との一体感を意識し庭木が調整されている。見る人の立ち位置や、見学する時間によって見えるものが違っていて面白い。自分なりのお気に入りスポットを見つけてほしい」と呼び掛ける。

 公開時間は9時~16時。駐車場は「さいこうふれあいセンター」(西宮町)。

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