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閉館の足利市民会館 メモリアルブック制作でクラウドファンディング

支援を呼び掛ける実行委員会のメンバー木村沙和さん、中村実穂さん、デザインを担当する惣田紗希さん(右から)

支援を呼び掛ける実行委員会のメンバー木村沙和さん、中村実穂さん、デザインを担当する惣田紗希さん(右から)

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 6月末で閉館する足利市民会館(有楽町)のメモリアルブック「未来へつづく本」を制作するためのクラウドファンディングを、地元有志から成る「ロイアルナイト実行委員会」が始めた。

6月で閉館の足利市民会館

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 足利市民会館は1966(昭和41)年に開館。市内小・中学校の合唱コンクールや演劇鑑賞会から、館内「レストランロイアル」での結婚披露宴まで、長年市民の思い出に残るイベントに広く使われ、親しまれてきた。今後は、県立足利高と足利女子高を統合して新たに発足する高校の新校舎整備用地となる。

 クラウドファンディングは、同館の歴史や思い出をつづる本を制作する目的で立ち上がったプロジェクト。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で支援を募っている。リターンは、制作した「未来へつづく本」をはじめ、「レストランロイアル」の思い出の品詰め合わせセットや、市内で活動するグラフィックデザイナー惣田紗希さんのデザインする同館のグッズなど4種のコースから選べる。

 実行委員は、2017(平成29)年4月に「レストランロイアル」で開催された市民の交流イベント「ロイアルナイト」のメンバーと、千葉県から同市に移住した木村沙和さんで構成。木村さんは「ロイアルナイト」に参加し「移住して子どもができたら、ここで文化を創造していくのかなと思いをはせた」と当時を振り返る。

 実行委員メンバーの一人で、「mothertool」(マザーツール)店主の中村実穂さんは「日本全国で姿を消す公共施設があると思う。『未来へつづく本』は市民会館のメモリアルブックだが、思い出だけではなく、『次のこと』を考える内容になっている。市民会館に思い出がない人も、この街以外で暮らす人も共感できる内容なのでは」と話す。

 「支援したいがクラウドファンディングがよく分からない」という声があることから、時期を変え、同じ内容で予約販売も予定する。

募集期間は6月30日まで。

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