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栃木県立美術館で「信長の野望」展 足利創業の「光栄」をたどる

コーエーテクモホールディングスの襟川陽一会長

コーエーテクモホールディングスの襟川陽一会長

 栃木県立美術館(宇都宮市)で7月11日、足利市創業のゲーム制作会社「コーエーテクモゲームス」の歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」を題材にした企画展「ゲームと美術 信長の野望/コーエーテクモゲームスの野望-インタラクティブ・アートの誕生」が始まった。

創業初期の開発に使用されたパソコン「MZ-80C」

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 ゲームを娯楽としてではなく、ゲームの制作者を作家、プレーヤーを鑑賞者と見なすことで、双方向性で成立する芸術「インタラクティブアート」として再評価する同展。ニューヨーク近代美術館(MoMA)が2012年からゲームを収蔵対象としていることを踏まえた企画で、公立美術館がゲームを美術として扱う企画展は全国的にも珍しいという。

 コーエーテクモゲームス(横浜市)の前身の光栄は1978(昭和53)年、足利市で創業した。同社を創業し「シブサワ・コウ」の名でゲームプロデューサーとしても知られるコーエーテクモホールディングス会長の襟川陽一さんは同市出身。襟川さんは「信長の野望シリーズの第1作は1983年、足利にオフィスを構えていた時期に開発した」と話す。2025年時点で同シリーズのタイトルは16作品、シリーズ累計で1100万本以上を出荷した。

 展示は4章で構成する。1章は創業初期に使われたパソコン「MZ-80C」を展示室中央に配置し、黎明(れいめい)期のコンピューターゲームを紹介。2章はこれまでのゲームシリーズの表現の進化をたどり、横約14メートル、縦約4メートルの3面スクリーンによる「ウオークイン・シアター」でゲーム内動画を上映する。3章は、イラストレーターの故・生頼(おおらい)範義さん、長野剛さんらが手がけたパッケージ原画11点などを展示。4章は来場者が実際に第1作と最新作をプレーできる体験コーナーを設け、実物資料や解説映像を盛り込んだ構成とした。

 企画を担当した同館学芸員の武関彩瑛さんは「構想に1年、準備に2年、計3年をかけて進めてきた。ゲームをプレーした経験がない来場者にも体験が伝わるよう、モニターに映し出すゲーム画面にテロップ解説を加えるなど、展示方法を工夫した」と話す。

 開館時間は9時30分~17時(最終入館16時30分)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。観覧料は一般=1,500円、大学・高校生=800円、中学生以下無料。9月6日まで。

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