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呉服・宝飾卸が「足利型染てぬぐい」販売 足利の歴史・風景をデザイン 

「足利型染てぬぐい」の「WATARASE」(上)と「ASHIKAGA」(下)。(写真提供=長島繊維)

「足利型染てぬぐい」の「WATARASE」(上)と「ASHIKAGA」(下)。(写真提供=長島繊維)

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 足利の呉服・宝飾卸「長島繊維」(足利市旭町852、TEL 0284-41-7381)が2月、「足利型染てぬぐい」の販売を始めた。

ロゴデザイン(写真提供=長島繊維)。モノトーンでシンプルながらも、目を引くようなデザインに

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 同社は昌平町で1940(昭和15)年に創業。1979(昭和54)年に旭町へ移転し、呉服と宝飾品を取り扱うようになった。現社長の長島誠さんは3代目。誠さんが会社を受け継いでから、呉服部門では従来の問屋業の枠にとらわれず、自社開発商品の企画・製作にも取り組んでいる。同商品もその一つ。

 誠さんの妻で担当の長島春奈さんは「5年前から『地元のすてきなお土産を作りたい』と思い始め、『呉服問屋としての強みを生かしつつ、着物よりももっと身近で多くの人の手に取ってもらえるようなものは何か』と考え、『手拭い』にたどり着いた」と話す。ロゴデザインは、以前から同社の帯染めやオリジナル商品のラベル・ロゴデザインを依頼していた型絵染作家の大木夏子さんが考案。手拭いは、市内の型染工場で一枚一枚、職人が手作業で染め上げる。

 同商品の「ASHIKAGA」は、足利の「足」が並び、休み無く動く織機の滑車とくるくる巻かれた反物をイメージ。「WATARASE」は、渡良瀬川に架かる渡良瀬橋と、そこから見渡す夕暮れ時の足利の山々をイメージ。春奈さんは「当社の『てぬぐい』を日常で使う中で、日本の伝統文化や『和』の雰囲気を身近に感じていただき、最終的には『着物』にも興味を持っていただくきっかけとなれば」と話す。

 ASHIKAGAは「濃藍(こいあい)」「白鼠(しろねず)」「灰梅(はいうめ)」の3色展開。WATARASEは「黒羽(くろは)」「浅葱(あさぎ)」「青藤(あおふじ)」の3色展開(以上1,100円)。現在はアマゾンや市内一部のカフェ・商店で先行販売しており、4月から市内の観光施設などでも扱う予定。「長島繊維」は土曜・日曜・祝日定休。

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