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足利で小学校教諭が絵本のワークショップ 築100年の古民家を会場に

読み聞かせをする我部さん

読み聞かせをする我部さん

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 リーディング・ライティングワークショップ「絵本から学ぶ絵本作り」が11月7日、オープンスペース「なべのそこ」(足利市巴町)で開かれた。

古民家の一部を利用したオープンスペース「なべのそこ」

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 「なべのそこ」は元地域おこし協力隊の木村沙和さんが「私設の公民館のような場作りをしたい」と、住居とする古民家の一部を提供するオープンスペース。同隊での経験を生かし、地域の活動や交流の場を提供することを目的に、今年6月に運営を始めた。古民家は1917(大正6)年築で、陣屋跡など古い街並みが現在も残る「北仲通り」に位置する。

 ワークショップを主宰する「よむ かく あるく」の我部(がべ)宏行さんは、私立小学校教諭。「子ども一人一人の関心、育ち方に寄り添った教え方はできないか」と、自身の娘を相手に、興味のあったリーディング・ライティングワークショップの実践を重ねていた。次第に親子で一対一の関わりだけでなく、子どもたちが交流しながら選んだ本を読んだり、作品を掲示したりできる場所が必要だと感じていたところ、木村さんと出会った。

 ワークショップ当日は乳幼児から小学生の子ども7人と保護者や地域の大人らが参加。子どもたちは、我部さんが読み聞かせした本から絵本の構成を知り、自分のオリジナル絵本を思い思いに制作した。

 市内から保育園児の子どもと一緒に参加した柳田裕代さんは「家でも子どもがお話を作ったりしているが、友達と一緒に制作することでどんな反応があるか楽しみにしていた。子どもも笑顔で楽しんでいる様子が見られて良かった」と感想を話した。

 我部さんは「今後は1、2回の短い学習プランをイベント的にやりながら、長期的にこの活動に参加してくれる人を探していきたい」と今後の展望を語った。

 次回ワークショップは11月21日。月2回、第一、第三日曜に開催予定。日程はインスタグラムで告知する。

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