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足利市が「ふるさと納税」を一新 繊維製品を中心に200品目以上

足利市ふるさと納税事業者の一つ「ガチャマンラボ」のストール

足利市ふるさと納税事業者の一つ「ガチャマンラボ」のストール

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 足利市が10月14日、「ふるさと納税」の寄付受付を開始した。

ふるさと納税事業者の一つ「足利マール牛」を生産する長谷川農場

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 「ふるさと納税」は、居住地以外の地方自治体に寄付すると住民税が控除されるシステムで、実際には「納税」ではなく都道府県、市区町村への「寄付」。自分の生まれ故郷に限らず、どの自治体にも「ふるさと納税」を行うことができる。

 同市の返礼品はこれまで、「あしかがフラワーパーク」(足利市迫間町)の入園券、「ココ・ファーム・ワイナリー」(田島町)の「ワイナリー満喫セット券」、「史跡足利学校」(昌平町)の参観券と「太平記館」(伊勢町)「足利観光交流館」(南町)で使えるお土産券のセットなど同市を訪れる予定の人のみ使用できる品物のみだった。一方で、2020年度の「ふるさと納税」では同市へ入るはずの住民税が他自治体へのふるさと納税へ流れ減収が約1億円を計上したことから今年8月、前市長の「税の奪い合いには加わらない」という方針を転換し、返礼品の提供を希望する事業者を募集し、攻めの姿勢に転じた。

 新たに返礼品を提供する事業者は12業種26社に及び、返礼品の数は206品目となった。繊維業では、「朝日染色」(今福町)、「ガチャマンラボ」(山川町)、「初山染工」(借宿町)、「小池経編染工所」(西宮町)、「タツネ」(葉鹿町)、「ワダノブテックス」(小俣町)の7社が46品目を登録し、「繊維の町」としての歴史がある足利市ならではのラインアップも見られる。

 今年度の目標額は5千万円。早川市長は「年末に向け、ふるさと納税の寄付額は全国的に右肩上がりに増えていく。市の経済活性化、地域ブランドの向上、税収の増加につなげられるように取り組んでいく」とコメントした。

 返礼品の一つ「ガチャマンラボ」(山川町)の高橋仁里(きみさと)社長は「ふるさと納税への出品で、市内外に地場産品としての周知につながることを期待したい」と話す。

 申し込みはふるさと納税ポータルサイト「楽天ふるさと納税」「ふるさとチョイス」「ふるなび」で受け付ける。寄付の使い道は「足利学校の茅葺(かやぶき)屋根の葺(ふ)き替えのために」「いちご一会とちぎ国体・大会のために」「こどもたちの読書活動のために」「高齢者等の外出機会の確保のために」「発達が気になるこどものために」「こども夢基金のために」「市長におまかせ」の7つから選択できる。

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