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栃木の郷土料理をアレンジした「しもつかれパニーニ」 足利で一日限定販売

「しもつかれパニーニ」を販売する「珈琲CoCom」のキッチンカー

「しもつかれパニーニ」を販売する「珈琲CoCom」のキッチンカー

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 栃木の郷土料理をアレンジした「しもつかれパニーニ」を2月10日、足利のカフェ&シェアオフィス「マチノテ」(足利市伊勢町3)敷地内で「珈琲CoCom(ここむ)」(日光市)が販売した。

しもつかれパニーニ(500円)は「珈琲CoCom」で今月いっぱい販売する

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 「しもつかれ」は、無病息災を願い、年末年始から節分後の初午にかけて多く食べられてきた。「しもつかれ」の新たな楽しみ方を提案する団体「しもつかれブランド会議」が2月7日~13日に「しもつかれウイーク」を開いており、同店がイベントに合わせて「しもつかれ」を使ったパニーニを開発した。

 日光図書館前に拠点を置き、キッチンカーでコーヒーやパニーニを販売する同店は、これまでも団体とコラボし「しもつかれビスコッティ」を販売してきた。マチノテが販売場所として名乗りを上げたことにより、足利市内で一日限りの出店が実現した。店主の舟越隆裕さんは「足利のまちなかに出店するということで刺激をもらった。しもつかれになじみのないといわれる足利の方に気に入ってもらえれば」と話す。

 パニーニには「しもつかれ」の材料をメインに使い、「しもつかれ」が苦手な人でも食べられるようアレンジし、2カ月ほどかけて完成したという。「しもつかれ」の特徴である酒かすは、独特のクセを和らげるためクリームチーズと合わせてディップに。シャケフレーク、大豆ミートのほか、ニンジン・大根・玉ネギを使った「なます」をパンに挟んだ。

 同市在住の木村考行さんは「『しもつかれ』は食べたことがない。イメージしていた食べにくさはなく、入り口としては良いのでは」と話す。埼玉から仕事で来ていた30代の男性は「食べやすかったし、おいしかった。『しもつかれ』は食べたことがないので本物を食べてみたくなった」と「しもつかれ」への興味を示す。

 イベントを主催する同団体代表の青柳徹さんは「しもつかれは誕生以来1000年、変わって来なかった。クセがあり、苦手な人がほとんどだが、昔からあるものを現代に合わせてどう活用するかを考えるに当たり、いい素材。今、変えずに廃れてしまうのか、それとも現代の人が楽しめるコンテンツにしていった方がいいのか。しもつかれに関わるプレーヤーを増やすことで市場を活性化していきたい」と意欲を見せる。

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