足利市民活動センター(足利市相生町、TEL 0284-44-7311)で8月31日、5月に78歳で亡くなった同センター長・鈴木光尚さんをしのぶ「鈴木光尚顕彰展~記憶の銀河を旅する~」が始まった。
足利市民活動センター センター長・海老沼街栄さん(左)、AIエンジニア・北詰大地さん
鈴木さんは1947(昭和22)年、足利市生まれ。慶応義塾大学経済学部を卒業後、家業の縫製業・鈴木に入社し、1985(昭和60)年社長に就任した。2000(平成12)年には足利NPOフォーラムを設立して代表理事を務めるなど、経済活動にとどまらずまちづくりや市民活動にも関わり、亡くなるまで同センター長だった。
企画展は、同センターのスタッフたちから「鈴木さんをしのぶ会を開きたい」と声が上がり、7月から準備を始めた。鈴木さんの自宅には、かつて工場だった一室を埋め尽くすほどの蔵書と活動記録をまとめた資料が残されていたため、高校生の頃からセンターを利用していたAIエンジニアの北詰大地さんが協力し記録をまとめた。
北詰さんは「たくさんの資料を展示室に置いて『自由に見てください』と言っても来場者に分かりにくいと考えた。そこで資料の一部、約2000枚のつながりをAIで解析して関係性を可視化したら、これは銀河の星々みたいだなと思った」と企画展の名前の由来を話す。IT機器の操作が不慣れな人のために、音声解説付きの「ストーリーモード」を6種用意する工夫もしたという。
現センター長の海老沼街栄さんは「関わる人によって、いろんな顔を持つ方だった」と振り返る。子ども支援の立場から鈴木さんと関わってきた海老沼さんに対し、災害支援の面で長年交流を重ねてきた人もいるといい、「それぞれが見てきた鈴木さんの記憶を、この会場で思い出してほしい」と話す。
会場には北詰さんが開発したデジタルアーカイブ、鈴木さんの蔵書の一部や資料、写真などが多数展示され、来場者が自分の写った写真を見つけたら持ち帰ることができる。海老沼さんは「形見分けだと思って写真コーナーを準備した。見つけた写真をきっかけに、鈴木さんとの思い出を聞かせてほしい」と話す。
開館時間は9時~17時。土曜・日曜休館。9月10日まで。