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足利市の広報紙「あしかがみ」がリニューアル 紙歴1600号をきっかけに

足利市秘書広報課の内田康之課長、塩田杏さん(左から)

足利市秘書広報課の内田康之課長、塩田杏さん(左から)

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 足利市の広報紙「あしかがみ」の紙面が最新号の2024年5月号からリニューアルされている。

リニューアル前の2024年4月号、リニューアル後の2024年5月号(左から)

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 同紙は1952(昭和27)年3月創刊。月1回発行し、約5万6000部を自治会を通して市内各世帯へ配布する。発行は月2回だったが、経費削減と事務の効率化を目的に2009(平成21)年度に行われた市の事業仕分けで2011(平成23)年4月発行号から月1回になっている。紙歴は1596号を数える。

 リニューアルのきっかけについて、足利市秘書広報課の塩田杏さんは「前回リニューアルした1500号から数えて間もなく100号を迎えるから」と説明。理由については、「物価高騰による印刷コストアップに対応するため」と話す。ページ数を28ページから24ページに削減した。削減後も情報量を維持するため、紙面レイアウトを変更。段数を4段から5段へ増やし、文字サイズを10.5ポイントから10ポイントに小さくした。小さくしたことによる視認性の変化については、「読みやすいユニバーサルデザインフォントを採用したほか、掲載情報を分かりやすくするために情報設計を見直したので、ある程度の視認性は保たれている」と話す。リニューアル準備では、全国市町村研修財団(千葉市)が主催する「市町村アカデミー」の広報研修会へ市が職員を派遣したほか、課内で周辺自治体の広報紙を研究したという。

 内田康之課長は「自治体も交流サイト(SNS)を使う時代になり、広報媒体が多様化しているが、まとまった情報源として必要なのが紙の広報紙。これからも市民に寄り添える広報紙を目指していきたい」と話す。

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