リリース発行企業:一般社団法人ゆるふわコネクト

ゆるふわのロゴと過去のイベントの様子
2026年8月8日、乳がん経験者による支援グループ「ゆるふわ」は、
一般社団法人ゆるふわコネクト(所在地:東京都千代田区)を設立しました。(登記完了日9月11日)
乳がん治療では、手術・薬物療法だけでなく、仕事・家族・生活・外見・乳房再建など、
患者自身が選択しなければならないことが数多くあります。
しかし、初めての治療の中で、必要な情報にたどり着けず悩む人も少なくありません。
「しこりが見つかって、結果を待っていて不安」
「乳がんと診断されたけれど、これからどうしたらいいの?」
「部分切除か全摘か再建か、決められないどうしよう」
「治療をしながら仕事や家族のことをどうするか」
「ウィッグや下着など、外見の変化はどうしたらいいの?」
治療を受ける患者さんは、その一つひとつを自分自身で考え、選択していかなければなりません。
でも、それは誰にとっても「初めて」のこと。
ゆるふわコネクトは、患者と医療者の間に立ち、 人・モノ・情報をつなぐ“第三の存在”として、コーディネーター的支援モデルの構築に取り組みます。 まずは代表自身がロールモデルとして実践を始め、将来的には全国の病院で展開できる仕組みづくりを目指します。
――医療が進んだからこそ、一人ひとりに必要な支援を――
がん医療は、大きく変わり続けています。
新しい治療方法や検査方法が増え、「がん=死」ではなく、がんと共に生きる時代になりました。
治療を受けながら仕事を続ける人。
子育てや家族との時間を大切にする人。
治療後の人生を見据えて選択する人。
同じ乳がんでも、必要な治療や支援は一人ひとり違います。
「十人十色」と言いますが、今はむしろ、「一人十色」の時代。
一人の患者さんの中にも、治療、仕事、結婚、妊娠、出産、育児、介護、生活、外見、これからの人生など、たくさんの悩みや選択があります。
そのすべてに、医療者だけで対応することは簡単ではありません。
一方で、患者さんがすべてを一人で調べ、考え、選ばなければならない状況にも限界があります。
だからこそ、その間をつなぐコーディネーター的な存在が必要なのではないか。
「ゆるふわ」は、そう考えています。
―「医療者に相談してください」だけでは、話せないこともある ―
もちろん、治療や身体に関わることは、医療者に相談することが大切です。
でも、診察室に入ると緊張してしまったり、
「こんなことを聞いていいのかな」
「何を聞けばいいのかわからない」
「先生の前だとうまく話せない」
ということもあります。
そんなとき、まず気軽に話せる人がいたら。
たばこ屋さんのおばぁちゃん。
八百屋のおじちゃん。
昔、近所にいたちょっとお節介だけど、なぜかほっとする人。
「いらっしゃい、ちょっと寄っていきなよ。」
「実はね、一緒だよ。私もそいうことあったんだよ。」
「こういうところやこういう人がいるから相談してみたら?伝えておこうか?」
そんなふうに、患者さんの話を聞き、一緒に考え、必要なところにつないでいく。
医療者ではない。
でも、ただ話を聞くだけでもない。
その街や人、情報に精通し、患者さんが必要とする“リアルな情報”
にたどり着けるよう道案内ができる存在です。
AIやSNSでは玉石混交の情報があふれ、誤った情報に迷うこともあります。
だからこそ、人を通じて得られる確かな情報や経験をもとに、
「こういう場合は、こういう人がいるよ」「こういうサービスが役に立つよ」 と、
患者さんに合った人・モノ・情報へ橋渡しができる。
私たちは、そんな存在を「第三の存在」と考えています。
―「ピアサポーター」ではなく、治療や生活に伴走するコーディネーター的役割 ―
がん対策においても、相談支援のニーズは多様化・複雑化しています。
第4期がん対策推進基本計画では、がん患者がピアサポーター等から支援を
受けやすくなるための仕組みや、医療機関と民間団体、ピアサポーター等との
連携体制の構築についても示されています。※2
ゆるふわコネクトが目指しているのは、「同じ経験をした人が話を聞く」という
ピアサポートだけではありません。
患者さんが治療を受けていく中で、「どうしたらいいんだろう」という
気持ちに寄り添いながら、一緒に考える。必要な情報を一緒に整理する。
そして必要に応じて、医療者や専門家、支援機関、企業などにつなぐ。
患者さんの治療や生活に寄り添いながら、必要なところへつないでいく、伴走型の支援です。
患者さんにとってのコーディネーターのような役割。
私たちは、その役割を担う人を「ピアナビゲーター」と名付けました。
今現在、フィットする言葉ない為、ピア+ナビゲーターという造語を作りました。
「ピア」は、同じ乳がんを経験した仲間。
「ナビゲーター」は、患者さんが必要な情報や支援にたどり着けるよう、一緒に道を探していく人。
医療的な判断をする人ではありません。
患者さんに代わって治療を決める人でもありません。
その人自身が納得して選択できるように、必要な情報や人、支援につなぐ人です。
― 情報は多い。でも、「自分に必要な情報」がわからない ―
乳がんと診断された患者さんにとって、多くのことが初めてです。
乳がんかもしれない・・・。しこりがあり検査結果待ちの恐怖感
治療の説明後の不安や孤独感
ウィッグはどこで探せばいいのか?
下着は何を選べばいいのか?
再建についてもっと知りたい?
仕事はどうすればいいのか?
結婚、出産、生活は?
切除した胸の見た目はどうなるの?みんなどうしているの?

いしブログ 乳がん告知後の帰り道に思ったことより

いしブログ 眠れなくなる・・・より
さらに今は、SNSで個人が自由に発信でき、AIでも大量の情報が手に入る時代です。
便利な一方で、正しい情報と誤った情報が混ざり合う“玉石混交”の状況にあり、
初めて治療に向き合う患者さんほど、どれを信じていいのかわからなくなってしまいます。
経験者にとっては「知っていて当たり前」のことでも、
初めて治療を受ける患者さんにとっては、何もかもが初めてです。
そして、最終的に選ぶのは、その人自身。
だからこそ、私たちは代わりに決めるのではなく、
その人が自分で納得して選択できるように、必要な情報を整理し、届けたい。
「必要なのに、届いていない」 その歯がゆさを、少しでも減らしたいと考えています。
―人・モノ・情報をつなぐ「コネクト」―
患者さんだけではありません。
企業にも、患者さんの役に立つ商品やサービスがあります。
しかし、企業が病院の中に入り、患者さんに直接情報を届けたり、
商品やサービスを紹介したりすることには、さまざまな難しさがあります。
一方で、医療者が世の中にあるすべての商品やサービスを把握し、
一人ひとりの患者さんの好みに合わせて紹介することもできません。
だからこそ、その間をつなぐ存在が必要です。
患者さんが必要としているもの。
企業が届けたいもの。
医療者が伝えたいこと。
そして、同じ経験をした人だからこそ伝えられること。
それぞれをつなぎ、必要な人に、必要な情報を届ける。
人・モノ・情報の橋渡し(コネクト)をする。
それが「ゆるふわコネクト」という名前に込めた思いです。
― 医療者も、患者さんも、少し楽になる仕組みを ―
医療現場を取り巻く環境も、大きく変化しています。
厚生労働省の第25回医療経済実態調査では、令和6年度の一般病院全体の赤字施設の割合は67.6%、
約7割に上っています。※3
少子高齢化による医療人材不足も見込まれる中、これからの医療には、
限られた医療資源を大切にしながら、患者さん一人ひとりの多様なニーズに
応えていく仕組みが求められています。
患者さんが安心して治療を受けられること。
医療者が本来の専門的な業務に集中できること。
そして、患者さんの生活やQOLを支える人やサービスが、それぞれの力を発揮できること。
その間をつなぐことで、
患者さんにとっても、医療者にとっても、少し楽になる仕組みをつくりたい。
それが、ゆるふわコネクトの目指すところです。
― がんを経験したからこそ、誰かの役に立てる ―
もう一つ、私たちが大切にしたいことがあります。
がんを経験すると、
「自分の経験が、誰かの役に立つなら」と思う人もいます。
自分が悩んだこと。
探し回ったこと。
誰かに教えてもらって助かったこと。
それは、これから治療を受ける人にとって、大きな支えになることがあります。
患者さんにとっては「初めて」のことでも、経験者にとっては「経験したことがある」こと。
その経験を、誰かのために活かせる場所がもっとあってもいい。
経験者の力と、今まさに困っている患者さんをつなぐ。
それもまた、私たちがつくりたい「コネクト」の一つです。
― まずは、私自身が「ピアナビゲーター」として伴走する ―
こうした役割は、まだ全国の病院に当たり前に存在するものではありません。
だからこそ、誰かがロールモデルをつくり、形にしていく必要があります。
「ピアナビゲーター」という言葉は、一般的な職種として確立されているわけではありません。
ピアサポート以上のことをしているにもかかわらず、世の中にフィットする言葉がなかったため、
私たちはこの役割を表す造語として「ピアナビゲーター」をつくりました。
ピアナビゲーター=ピアサポート(仲間同士の支えあい)+ナビゲーター(水先案内人)
まずは私自身が、この役割を実践していきます。 患者さんの「どうしたらいいんだろう」
に寄り添い、一緒に考え、必要な情報を整理し、必要に応じて医療者や専門家へつなぐ。
患者さんと医療者の間に立ち、必要な人・モノ・情報を橋渡しする。
その中で、
「患者さんに本当に必要とされる支援とは何なのか」
「医療者にとっても役立つ存在とはどんなものなのか」
を、患者さんや医療者と一緒に考えながら、一つひとつ形にしていきたいと考えています。
この実践を通じて、将来的には全国で展開できる支援モデルのロールモデルを構築していきます。
この実践の中には、うまくいかないことや、思い通りに進まない場面もきっと出てきます。
それでも、一つひとつ向き合いながら形にしていくためには、
多くの人の応援や協力が欠かせません。
私達の新しい支援モデルをつくる挑戦を、どうか見守っていただけたら嬉しいです。
患者さん、医療者、経験者、企業、地域の方々と力を合わせながら、
ゆるふわコネクトは“第三の存在”としてのロールモデルを育てていきます。

過去のイベント
― まずは一人から。そして、いつか全国へ ―
最初から大きな仕組みをつくろうとは思っていません。
まずは一人。
私自身がピアナビゲーターとして、乳がん患者さんの治療に伴走すること。
患者さんの声を聞き、医療者の声を聞き、必要な支援を探しながら、一つずつ経験を積んでいくこと。
そして、いつか。
この「第三の存在」が、全国の病院に当たり前のようにいる社会をつくりたい。
そのためには、ピアナビゲーターという役割を担う人を育てていくことも必要になると思っています。
でも、それはもう少し先の話。
まずは私自身が、一人目のロールモデルになってみる。
もちろん、一人で頑張るのではなく、ゆるふわの仲間や沢山の医療者や企業の方、
経験者、患者さん、などたくさんの人に助けてもらいながら、一緒につくっていきたい。
まずは一人から。
そして、いつか全国へ。
―「困っている誰かのために、少しだけ肩を貸せたら」―
「ゆるふわ」は、乳がんをきっかけにSNSで出会った仲間たちから始まりました。
「困っている誰かのために、少しだけ肩を貸せたら」
そんな思いが、活動の原点です。
「ゆるふわ」という名前には、かたくなりすぎず、ゆるく、ふわっと、
安心して話せる場所でありたいという思いを込めています。
乳がんになった経験は、決して誰かと同じではありません。
治療も、悩みも、生活も、一人ひとり違います。
だからこそ、正解を押しつけるのではなく、
「ここなら、ゆっくり話していいからね。」と気軽に話せる。
「私もあったよ」と経験を分け合える。
「それなら、先生に聞いてみよう」と次の一歩につなげられる。
そんな存在でありたいと思っています。
私一人で何かを決めて、みんなを引っ張っていくつもりはありません。
たくさんの人に助けてもらいながら、一緒につくっていきたい。
今回の法人化は、そのための小さな一歩です。
ゆるく、ふわっと。
でも、必要としている人には、ちゃんと届くように。
■一般社団法人ゆるふわコネクトについて
法人名
一般社団法人ゆるふわコネクト
活動名
ゆるふわ
設立日
2026年8月8日
所在地
東京都千代田区神田須田町1丁目7番8号 VORT秋葉原IV 2F
代表理事
石塚 弥生
URL ※まだ立ち上げ段階で作成途中です。
https://www.yurufuwaconnect.com/
Instagram
https://www.instagram.com/yurufuwao_o/
主な活動内容(今後の予定も含む)
・ 乳がん患者への治療伴走支援
・ ピアナビゲーターとしての相談・情報整理・橋渡し
・ 乳がん・乳房再建・アピアランスケア等に関する情報提供
・ 患者・家族が安心して話せる場づくり
・ 講座・交流会・イベント等の開催
・ 医療機関・医療者との連携
・ 患者と企業・サービス・支援機関をつなぐ活動
・ 将来的なピアナビゲーターの育成・支援
■取材・お問い合わせ先
一般社団法人ゆるふわコネクト
担当:石塚 弥生
E-mail:info.yurufuwa.connect@gmail.com
■参照元
※1 公益財団法人日本対がん協会「1ページでわかる日本対がん協会の活動」
公益財団法人日本対がん協会「乳がんの基礎知識~症状と治療~」
(2023年データ。生涯に乳がんを患う女性は8人に1人と推定)
※2 厚生労働省「第25回医療経済実態調査報告-令和7年度実施-」
(令和6年度の一般病院全体における赤字施設の割合:67.6%)
※3 厚生労働省「第4期がん対策推進基本計画」および関連資料
(相談支援におけるピア・サポーター等との連携、患者がピア・サポーター等
から支援を受けやすくなるための仕組み等について記載