「わたらせ 川のふれあい館 せせら」(足利市岩井町)で現在、企画展「渡良瀬川 改修の歴史」が開催されている。
水害を防止すること目的に、1910(明治43)年から1922(大正11)年にかけて行われた「渡良瀬川明治改修」から100年がたったことをきっかけに企画した。
会場には、当時、改修が完了したことを祝う式典で披露された縦1.5メートル、横2メートルの工事完成図のレプリカを展示している。完成図には開削が行われた地域や赤線で新たに整備された堤防が描かれている。隣のパネルには明治時代までの渡良瀬川と利根川の状況や、同改修で造成されたことで本格的に運用されていくようになった「渡良瀬遊水地」の解説などをまとめている。
子ども向けにパネルには仮名を振り、写真やイラストを使った解説や展示の内容を振り返るワークシートも用意している。
国土交通省関東地方整備局渡良瀬川河川事務所副所長の穴原一幸さんは「完成図では川の様子だけではなく蒸気機関車や熱気球も描かれており、明治、大正時代の様子を知ることもできる。当時の時代背景も含めて楽しんでほしい」と話す。
開館時間は10時30分~16時。月曜、木曜休館(祝日の場合は翌日)。入場無料。2024年3月31日まで。