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足利の「マルキョーラムネ」が45年の歴史に幕 最盛期は年間200万本を出荷

「マルキョーラムネ」製造ライン最終日の様子

「マルキョーラムネ」製造ライン最終日の様子

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 足利の清涼飲料水メーカー「マルキョー」(足利市島田町、TEL 0284-72-4047)が5月9日、ラムネの製造を終了した。

マルキョーラムネ

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 同社の「マルキョーラムネ」は、1978(昭和53)年に販売を始めた。最盛期の1995(平成7)年には年間200万本を製造し、東日本で一番多くラムネを出荷するメーカーだったという。近年は、子どもの人口減少や嗜好(しこう)の多様化などにより、製造本数は減少。コロナ禍前の2019年は15万本だった。

 製造終了のきっかけは、2021年11月末、ラムネ瓶のメーカーが製造を中止したことだという。確保できた瓶は10万本で、昨年7万本、残りの3万本を今年使い切った。最後の生産日となる9日は、65ケース、計1560本を製造。45年の歴史に幕を閉じた。

 増子春香専務は「ラムネの製造レシピは各社で異なり、甘みや炭酸の強さが違う。40年以上レシピを変えずに作り続けたマルキョーラムネの味を残せなかったのが悔しい」と話した。

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