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足利・桜小で桜の植樹会 桜の景色を守るため、児童たちが寄付呼びかけ実現

植樹された「しだれ桜」と桜小6年生

植樹された「しだれ桜」と桜小6年生

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 足利の桜小学校(足利市千歳町)で3月15日、桜の植樹会が行われた。

子どもたちは造園業者の指導の下、桜の植樹を行った

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 同校は去年の1学期、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の加害により学校敷地内の桜の木4本が伐採されたことをきっかけに「桜おうえんプロジェクト」を始めた。早川理恵校長の呼びかけに賛同した児童116人が活動内容を話し合った。

 児童は、昨年11月から毎月5日間、朝の登校時間帯に「募金活動で集めたお金で桜を植樹」「目標額は3万円」を目標に寄付の呼びかけ活動を行っている。校内活動で集まった寄付金は5万6,403円。この他に児童の活動を耳にした校外からの寄付金5万8,000円と合わせ3月15日までに11万4,403円が集まった。

 当日は、校庭に全校児童192人と教員らが集合。児童を代表して6年生26人が造園業「河原造園」(福居町)の指導の下、桜の植樹を行った。植える桜の種類は、専門家に相談しクビアカツヤカミキリの被害が少ない「山桜」「河津桜」「しだれ桜」の候補から6年生の希望で「しだれ桜」が選ばれたという。

 早川校長は植樹会で「皆さんの思いと、それを応援してくれた保護者や地域の人のおかげでたくさんのお金が集まった。桜の木は植えたら終わりではない。皆さんで大切に育てていきましょう」と児童に呼びかけた。植樹会では、引き継ぎ式も行われ、17日に卒業式を迎える6年生から5年生へ募金箱が手渡された。

 活動を紹介するポスターを制作した6年生の新井みことさんは「桜が切られていく状況で、学校の名前にある桜の景色を守り続けたいと思ってポスターを書いた。これからも入学する子たちに『ここは桜がたくさん咲いているから桜小なのだ』と思ってほしい」と話した。

 外部からの寄付についての問い合わせは同校(TEL 0284-41-2608)まで。

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