足利市消防本部・中央消防署(足利市大正町)で1月30日、新庁舎や付帯設備の竣工(しゅんこう)式が行われた。
旧庁舎は1969(昭和44)年に建てられた。建物の老朽化が進み旧耐震基準だったため、足利市は2017(平成29)年から新庁舎の建設計画に着手した。2019年12月から工事が始まり、旧庁舎北側の敷地に消防本部と中央消防署を併設した新庁舎を建設。2021年4月から利用を始めた。その後、解体した旧庁舎の跡地に訓練棟などの付帯設備を整備し、一連の建設事業が完了した。総事業費は約14億円。
竣工式には、主催の足利市長、副市長、都市建設部長、消防長をはじめ、来賓の県議会議員、市議会議員、地元自治会長、足利警察署長など、約40人が出席した。
早川尚秀市長は「平成23年4月の小俣町林野火災、東日本大震災、令和元年東日本台風、令和3年2月の西宮町林野火災など、自然災害が激甚化、頻発化しており、安心安全なまちづくりを推進するために消防防災拠点の整備が必要不可欠となっていた。今後は、複雑多様化している災害に迅速に対応できるよう消防防災体制を推進し、地域防災力の向上を図っていきたい」とあいさつした。