「刀剣研磨実演&体験会」が2月14日、足利市のゲストハウス「GUEST HOUSEわ家(や)」(足利市雪輪町)で開催された。
同体験会は足利市政100周年記念事業特別展「戦国武将 足利長尾の武と美-その命脈は永遠(とわ)に-」の開催に合わせ、店主の早川恵理子さんが「足利市に訪れた方に刀剣研磨作業を体験してほしい」と、足利市在住の刀剣研磨職人、神早紀さんに声を掛け実現したもの。
体験会では講師の神さんが一般的な日本刀より刀身の短い「脇差(わきさし)」の外観を仕上げていく作業のうち、「刃艶(はづや)」「地艶(じつや)」「拭(ぬぐ)い」「刃取(はど)り」の4つの工程に絞り説明した。
作業する姿勢や刀身への指の置き方、動かし方の実演などが目の前で繰り広げられ、参加者からは頻繁に質問する様子が見られた。実演後には参加者全員が神さんの指導の下で研磨作業を行い、研磨前後における刀身の色調差や光沢差に驚きの声が上がった。
市内から参加した小林絵理奈さんは「普段触れる事ができない刀剣を実際に触れることができてうれしかった。研磨は切れ味を向上させるための作業という認識だったが、刀身の保護や光沢、色調の調整など、外観美を維持するための作業の一つという新しい発見もあり、とても良い経験だった」と声を弾ませた。
次回開催は2月23日。3月は全6回の開催を予定。参加申し込みは「ゲストハウスわ家」で受け付けている。