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足利市立美術館で「小さなデザイン 駒形克己展」 300点の作品で足跡たどる

「Little Tree」のエピソードを話す駒形克己さん

「Little Tree」のエピソードを話す駒形克己さん

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 造本作家・デザイナー、駒形克己さんの初期から現在までの作品を集めた企画展「小さなデザイン 駒形克己展」が11月14日、足利市立美術館(足利市通2)で始まった。

第2展示室 商業デザインや絵本に関わる展示

 静岡県出身の駒形さんは日本デザインセンターで初期のキャリアを積んだ後に渡米し、ニューヨークのCBS本社やシェクターグループで約6年半、グラフィックデザイナーとして活躍した。1983(昭和58)年に帰国した後は、「オフコース」「安全地帯」などのレコードジャケット、「コムデギャルソン」をはじめとするファッションブランドの招待状などのデザインを手掛けた。

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 長女の誕生をきっかけに、成長と向きあう形で絵本作りに関わるようになった。「Little Eyes」「Little Tree」などの絵本を制作し、国内外で高い評価を得ている。1990年代後半からは、ワークショップの活動にも注力している。

 同展は、アメリカ時代の試作に始まり、音楽やファッションに関わる仕事、商業デザイン、絵本の制作プロセス、アイデアスケッチなど約300点の作品を通じて駒形さんの活動の足跡をたどる。作品に添えられた駒形さんのコメントから、制作にまつわるエピソードに触れることができる。駒形さんの絵本を手に取って閲覧できるコーナーも設けるほか、展覧会図録や絵本、カードなどを扱うミュージアムショップもオープンする。

 11月14日の初日は、デザインや制作に関わるエピソード、絵本作りのきっかけなどについて、駒形さん自身が会場内を案内しながら解説するアーティストトークが行われ、参加者は熱心に耳を傾けた。終了後のサイン会では、駒形さんと談笑しながら本にサインをしてもらう参加者の姿が見られた。

 同館学芸員の山下彩華さんは「駒形さんの作品は『デザイン』を核にいろいろなものに通じており、何度見ても新しい発見がある。企画展のタイトルでもある『小さなデザイン』から広がる『大きな世界』を感じてもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。休館は月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)。観覧料は、一般=710円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。2021年1月11日まで。