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足利の山林に600メートルの遊歩道開通 地元住民が協力して作り上げる

遊歩道の入り口

遊歩道の入り口

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 「名草遊歩道」が4月4日、足利県立自然公園(足利市名草上町)の山林に開通する。

山林側遊歩道の様子。杉の葉が道に敷き詰められている

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 2011(平成23)年、名草上町に住む芳川(はがわ)茂さんら7人が「名草ふるさと交流館」を拠点に「地元を活性化させ、訪れた人に安らぎの場所を提供しよう」と「活き活き故郷づくり」を掲げた。2012(平成24)年には、前経営者が病気を理由に経営できなくなった釣り堀を譲り受け、「名草イワナパーク」を立ち上げた。

 2019年10月の台風19号後に始めた遊歩道の整備には、芳川さんら7人をはじめ、同町の出身者や地元住民ら40人以上が「町の活性化になれば」と関わった。道に使った木材は、台風で山から流れてきた流木を再利用。地元の企業も協力的で、機材も快く提供してくれたという。

 遊歩道は全長600メートルで、左右に2回なだらかなカーブを描く。前半部分は森林の中を緩やかに上下し、道路をまたいで後半部分は名草川と並行している。川沿いの道には色とりどりのアジサイが植えられ、「カジカ橋」「イワナ橋」という2つの橋が架かっている。来年4月上旬ごろには、今年植えた「エビネ」や「一人静(ひとりしずか)」が開花予定。

 芳川さんは「遊歩道が開通したことで一人でも多くの人が観光に訪れ、地元の活性化につながってくれれば」と期待を込める。

 名草イワナパークの営業は4月~11月末の土曜・日曜・祝日。平日の問い合わせは名草ふるさと交流館(TEL 0284-41-9687)まで。

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