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足利市斎場で内覧会 供用に先立ち施設公開

足利市斎場エントランス

足利市斎場エントランス

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 足利市斎場(足利市新山町)で8月23日、建物部分の建て替え工事完了に伴う内覧会が行われた。

待合棟、火葬棟の間には中庭を設け、自然光を取り入れる

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 同市の旧斎場は、1976(昭和51)年11月に開設。経年により施設が老朽化したことに加え、今後の火葬需要の増加が見込まれることや耐震基準に適合するため、2022年7月から建て替え工事が行われていた。

 新斎場は建設工事費約29億円。延べ床面積は約2758平方メートル。鉄筋コンクリート造り2階建ておよび木造平屋建ての施設。式場棟や待合棟の木造部分には地元産木材を約8割使っている。火葬炉を5基から6基に増設したことで、1日最大12件の火葬に対応する。

 建物内部は、式場、式場待合室、霊安室、売店のほか、旧施設では1カ所だったお別れ室を3室設け、プライバシーや心情に配慮したという。待合室5室はパーティションで広さを調節できるなど、さまざまな葬儀のニーズに対応する。建て替えに当たり、場内を段差のないバリアフリーにし、来場者用更衣室、授乳室やキッズルーム、親族控室を新たに設けた。

 同市生活環境部の菊川博士部長は「新斎場は段差がなくバリアフリーで、どなたも安心して使用できる。ふんだんに使った木材や、外部からの採光で温かみを感じる施設となった。故人とのお別れの時をゆっくり過ごしていただける場所になれば」と話す。

 新斎場は9月1日から火葬炉3基を稼働し、火葬・待合室の暫定使用を始める。11月30日には火葬炉計6基の稼働に加え、式場も使用できる全面供用を始める。

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