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足利で「篠崎孝司展」 陶製の立体作品中心に初期からの制作を回顧

篠崎孝司さんと楽器「水留音(すいるおん)」(右)

篠崎孝司さんと楽器「水留音(すいるおん)」(右)

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 足利のギャラリーカフェ「artspace & cafe」(足利市通2、TEL 0284-82-9172)で3月29日、企画展「篠崎孝司展」が始まった(崎はたつさきが正式表記)。

篠崎孝司展 会場の様子

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 篠崎孝司さんは1951(昭和26)年、足利市生まれ。大学時代に絵画を学んだ。2001(平成13)年、陶製の楽器「水留音(すいるおん)」をスペースU(群馬県館林市)で発表し、関東エリアを中心に展示を行ってきた。2021年に行われた足利市内のアートイベント「路地まちアートランブル」にも参加した。制作と並行し、市内の知的障がい者施設「ルンビニー園」(樺崎町)で、週2回、美術班の指導者として、制作の提案や支援をする活動を30年以上続けている。

 2018(平成30)年以来、5年ぶりの個展となる同展は、1990(平成2)年ごろからの作品を回顧する構成。陶製の作品や陶器と鉛を組み合わせたオブジェなどの立体30点超、陶製の創作打楽器「水留音」2点、絵画8点を展示する。篠崎さんは「自分にとって作品は『作る』というより、別の存在に『作らされている』という感覚が強い」と話す。時期に応じて「水の汚染」「戦争」「原子力エネルギー」「自然環境の破壊」などが制作のテーマになっており、環境問題や社会情勢に対して湧き起こる感情が「原点」となり作品に表れているという。

 篠崎さんは「雰囲気を楽しみに足を運んでもらえれば。期間中は基本的に在廊しているので、質問などあれば気軽に声をかけてほしい」と呼びかける。

 営業時間は11時~18時(最終日は16時まで)。月曜・火曜定休。4月9日まで。

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