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足利市が全国初、山林火災防止条例を制定 西宮林野火災受け4月施行

早川尚秀足利市長

早川尚秀足利市長

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 昨年発生した足利市西宮林野火災を受け、「足利市の美しい山林を火災から守る条例」が3月24日の足利市議会定例会で可決された。4月1日から施行する。

足利市山林火災の様子(2021年2月撮影、足利市提供)

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 2021年2月21日午後に発生した西宮林野火災は、焼失面積167ヘクタール、消火に必要になった水の総量は約6300トン、地上からの消火活動人数は延べ2000人を超え、3月15日に鎮火した。延焼地帯に隣接する町内には避難勧告が発令されるなど、市民生活にも大きな影響を及ぼした。

 同条例は、この火災で得た教訓を後世に伝え、二度と山林火災を発生させないこと、モラルの向上を目的に制定された理念条例。既に施行されている「足利市火災予防条例」とは異なり、山林火災に特化した条例は全国初となる。

 条例は、山林屋外において、たき火、煙火、裸火の使用を禁止するもの(住宅、寺院、事務所の敷地内を除く)。市や市民、山林関係者に加え、市内外の入山者に対しても、山林火災の予防に努める責務を定め、罰則は設けていない。

 早川尚秀足利市長は2月18日の記者会見で、「今後は運用計画やマニュアルを定め、具体的には防犯カメラや立て看板の設置を検討している。市内外の入山者に対して、SNS発信を含めて条例の周知活動をしたい」と話した。

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