「足利市ふるさと学習・資料館」(足利市小俣町)で開催中の企画展「足利の戦国時代」で3月6日、展示解説が行われた。
足利市立美術館(通2)で開催中の市制100周年記念特別展「戦国武将 足利長尾の武と美-その命脈は永遠に-」の開催に合わせて行った同イベント。同市教育委員会文化課の久保賢史さんが、応仁の乱から小田原合戦までの通説による「戦国時代」における足利市の状況や、当時の足利市内の城館について解説した。
足利市の戦国時代については資料がほとんど残っておらず、市で企画展として取り上げたのは今回が初めて。同展では、年表で時代を振り返るとともに、市内44カ所の城館をパネルで紹介。発掘調査で出土した遺物も展示した。
当日は、訪れた30人以上の来館者が久保さんの話に耳を傾けた。市内から来館した白田明さんは「足利の歴史は足利長尾に関しても、詳しく分かっていないことが多い。年表などを見ても点と点で複雑。知識の一端となればと思い聞きに来た」と話していた。
久保さんは「足利の戦国時代については資料が少なく、展示に向けての準備は大変だった。市内の方は自分の住んでいる土地が城跡だったとは知らないということがあるかもしれない。展示をじっくり見ていただけたら」と来館を呼び掛ける。
開館時間は10時~15時(入館は14時半まで)。入館無料。3月27日まで。