「足利ユネスコ協会」が2月7日、「ユネスコ世界寺子屋運動」で集まったハガキや切手などの集計を行った。
同運動は、「タンス遺産」と呼ばれる書き損じのはがきや未使用の切手、プリペイドカードなどの寄付を募り、世界の貧しい地域の子どもなどが学べる場を作り人材育成に役立てる取り組み。日本ユネスコ協会連盟によると、62円の書き損じはがき1枚は57円の寄付となり、カンボジアでは11枚分で子ども1人が学校に1カ月通うことができるという。
当日は、同協会の岡村静幸会長を中心に、今年1月末までに集まった「タンス遺産」を足利市生涯学習センター(足利市相生町)で集計した。市内33カ所の小中学校、協賛企業、個人からの寄付で集まった枚数は、書き損じを含めたはがきが2744枚、未使用の切手2121枚。プリペイドカードや現金などの寄付とまとめて日本ユネスコ協会連盟に送る。
岡村会長は「小中学校をはじめとした地域の人からの協力があり、今年もたくさんの寄付が集まった。皆さんの『役に立ててほしい』という善意が何よりうれしい。これからも世界の子どもたちの『学びたい気持ち』に少しでも応えられるように活動を続けていくので、協力してもらえれば」と呼び掛ける。
寄付は「足利ユネスコ協会」(相生町、足利教育センター内)が受け付ける。