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足利のワイナリーが足利産ブドウ100%ワインを初出荷 自社畑開設から6年

増子春香専務、栽培担当の増子和香さん(左から)

増子春香専務、栽培担当の増子和香さん(左から)

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 マルキヨー(足利市島田町)内の醸造所「Cfa Backyard Winery(シーエフエー・バックヤード・ワイナリー)」が12月2日、自社畑で栽培したブドウで造った白ワインを初出荷した。

「BURLESQUE2020」色調はペールイエロー

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 同ワインは、足利産ブドウのみを使い醸造した白ワイン「BURLESQUE(バーレスク)2020」(2,900円)。ワインラベルに「足利市」と表示するためには、足利市内で栽培したブドウを85%以上使い、市内で醸造することが法令で定められており、「足利市」ラベルのワイン出荷は初となる。

 2016(平成28)年、足利産ブドウのワインを造るため、同社は市内に自社畑を開設し、原料となるブドウのハウス栽培に踏み出した。約1000平方メートルの耕作放棄地を借り、10年放置された荒地の掃除から始め、土壌改良のため有機物生産能力の高いトウモロコシやクリムゾンクローバーなどを育てるなど、畑造りには2年を要した。

 2018(平成30)年、畑に日本固有種のブドウ「甲州」を約100本植えた。昨年10月、ワイン600本分相当の約600キロを収穫し、足利産ブドウ100%の白ワインを醸造し、6カ月の瓶熟成を経て完成にこぎ着けた。

 ワイン名は、喜劇を意味する「バーレスク」に由来する。ワインの評価や、畑の天候に一喜一憂する中で「ワイン造りの日々は本当に、喜劇のようだ」という同ワイナリーの増子敬公(よしひろ)社長の言葉から、ブドウ畑開設当初から決めていたという。ワイン名にちなみ、ラベルは劇場のチケットをイメージし、遊び心のあるデザインにした。

 増子春香専務は「ようやく足利産のワインができてうれしい。2020年ビンテージは、初めて収穫したブドウの個性を表現するため、これまでのワイン造りの中で一番シンプルな方法で醸造した。足利産ブドウの個性を見極めて、これからも足利らしい白ワインを造っていきたい」と話す。

 営業時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日定休。オンラインショップでも販売する。

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