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足利のコンビニ店員2人へ特殊詐欺防止表彰 高齢女性の仮想通貨購入防ぐ

感謝状を受け取った森さん(左)と板橋さん(右)

感謝状を受け取った森さん(左)と板橋さん(右)

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 足利警察署で12月2日、特殊詐欺を未然に防止した功労者への感謝状贈呈式が行われた。

柿沼好裕署長から感謝状を受け取る森胡桃さん

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 表彰を受けたのは、セブン-イレブン足利堀込南店(足利市堀込町)の店主・板橋冬樹さんとアルバイト店員で白鴎大学4年の森胡桃さん。

 11月15日15時ごろ、常連客の高齢女性が来店し、勤務中の森さんに仮想通貨であるビットキャッシュの購入方法を尋ねた。森さんが案内し話を聞くと、「知らない人からのメールによる購入の催促」「本人が購入するものについてあいまいな知識」だったことから、典型的な特殊詐欺のケースと判断し板橋さんに相談。板橋さんも女性の話を受け警察署に連絡することを勧めたが、女性がちゅうちょしたため説得、了承を得て警察署へ電話し事なきを得た。

 同店では、普段従業員に高齢客の特殊詐欺被害における対応を周知していたため、すぐに対応することができたという。板橋さんは「高齢客が電子マネーを購入することはほとんどなく、常連だったので購入するものがいつもと違うことに気が付いた。結果、詐欺を防げたのでうれしい。今後も高齢のお客さまには積極的に声を掛けていきたい」と話し、森さんは「詐欺の可能性に気付いて被害を防ぐことができて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 足利警察署管内の特殊詐欺被害件数は今年1月~10月で14件、被害総額は1月~11月で2,138万3,000円。柿沼好裕署長は「若い方が特殊詐欺を防止してくれたのが今回の特筆すべきこと。若い人に気を掛けていただけることで足利の特殊詐欺が今後も防止できる」と期待を込める。

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