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足利市で企画展 渡良瀬川にスポット当て、防災知識深める

今年6月に撮影されたドローン映像が入り口で流れる

今年6月に撮影されたドローン映像が入り口で流れる

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 国土交通省渡良瀬川河川事務所「わたらせ 川のふれあい館 せせら」(足利市岩井町)で現在、企画展「次の世代への贈り物~命を守る土木の力」が開かれている。

洪水を知るためのクイズコーナーも

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 足利市の東西を流れる渡良瀬川にスポットを当て、治水・砂防施設に関する展示を通じて、防災知識を深める企画展。災害時に土砂をため、勢いを抑える「足尾砂防えん堤」(日光市)、水をためる容量を持つ「草木ダム」(群馬県みどり市)、同館を分断する形で狭い川幅を広げた「岩井分水路」(岩井町)、利根川への水を抑える「渡良瀬遊水地」(栃木市、小山市、下都賀郡野木町、茨城県古河市、群馬県邑楽郡板倉町、埼玉県加須市)のそれぞれの役割をパネルやドローン映像などで紹介する。

 足利市が被害を受けた1947(昭和22)年のカスリーン台風や、令和元年台風19号について被災状況などの詳しい解説もある。小、中学生の夏休みの宿題に活用してもらえるよう、ワークシートやペーパークラフトを設置するほか、分からないことがあれば常駐スタッフに質問することも可能だという。

 同事務所の島田匡之(まさゆき)調査課長は「災害があった時、いつ、どう逃げるか、自分の家がどれくらい浸水するか、コロナ禍でどのような避難ができるかなど、家族で考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。

 8月の開館時間は9時30分~16時。木曜休館。9月からは10時30分~16時。月曜、木曜休館(祝日の場合は翌日)。入場無料。2022年3月30日まで。

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