足利市役所敷地内で8月16日から、市内飲食店がキッチンカーでテークアウト販売を行っている。
新型コロナの影響で営業制限などを強いられている市内飲食店に市役所の敷地内を開放し、補助金以外での営業支援を行う実証事業。キッチンカー販売を行う飲食店が、平日のランチタイムに2店程度、日替わりで出店する。キッチンカーでの販売は月ごとにスケジュールを組み、10月まで毎月出店を募る。
初日の16日は時々雨がパラつく曇り空だったが、出店した屋台ラーメン「麺や松」(足利市伊勢町1)店主の松島文久さんは「初日は予想以上に来店いただいた。市役所での出店はなかなかできないことなので、こうした取り組みはありがたい。飲食店はどこもお困りだと思うが、これを機に少しでも活気が出れば」と話す。
商業振興課の半田智則さんは「昼食に食堂など利用している市役所の職員が、普段と違うランチを楽しみに来店するようだ。市民の皆さんにも知ってもらい、ぜひテークアウトで利用してもらえれば」と呼び掛ける。
利用客の佐藤純覚(すみさと)さんは「足利市のLINEで情報を知り、近いので買いに来た。家で楽しみにしている家族に持ち帰る」と商品を買い求めていた。
出店は月曜~金曜の11時~14時。出店情報は市のホームページで確認できる。10月29日まで。