見る・遊ぶ

足利の劇団「PPP45°」が10周年 オリジナル脚本で記念公演も

「あなたに会いにいきます」市民プラザでの練習風景

「あなたに会いにいきます」市民プラザでの練習風景

  • 202

  •  

 足利を拠点に演劇公演を行う劇団「PPP45°(ぴーぴーぴーよんじゅうごど)」が7月で10周年を迎えた。

劇団「PPP45°」のメンバー

[広告]

 主宰で足利市出身の村松永弓(ひさゆ)さんは高校時代、演劇部と吹奏楽部に在籍。高校卒業後、自分の劇団を立ち上げ活動していた。2006、2007(平成18、19)年に開かれた足利市の「文化芸術による創造のまち」支援事業「演劇大学」に参加したメンバーと、その後5年間にわたり活動。当時の参加者13人で2011(平成23)年夏、劇団「PPP45°」を旗揚げした。

 劇団名は「Progressive Performers Party(前進的表現者集団)」の略で、「45°」は「常に右肩上がりの上昇を」との願いを込めた。現在、市内近郊に勤務する20~70代の20人が在籍。公民館や鹿児島県鹿屋市での公演など、市内だけでなく他県他市での公演も行ってきた。コロナによる自粛中にはリモートで稽古を行い、本番近くは週3回と、日々練習に励んでいる。

 出演だけでなく脚本・演出も担当する村松さんは「脚本は日常を切り取った1ページを書くことが多い。自分の劇団に合った脚本がなかなか無く、団員一人一人を生かすには自分で書いた方がいい」と話す。

 8月7日・8日には足利市民プラザ主催の「足利市民プラザ演劇祭」で、「PPP45°10周年記念公演」を行う。「演劇工房DON-DEN」と「劇団HATAOTO」から客演を迎え、1963(昭和38)年の東京「大衆食堂 千ちゃん」を舞台にした演目「あなたに会いにいきます」を上演する。コロナ禍で、「会いたい人に会えない」「行きたいところ、やりたいことに後悔したくない」という思いをテーマに選んだという。

 村松さんは「『足利でもいい公演が見られる』ということを発信していき、今後は社会に切り込んだ作品も書いていきたい。他の劇団でも演じてもらえるような作品を書いていきたい」と自身の目標を語る。

 10周年記念公演は、7日=19時開演、8日=14時開演。料金は、一般=1,200円(当日200円増)、中高生=500円(同200円増)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース