東京カメラ部(東京都渋谷区)がプロデュースする「足利灯(あか)り物語」のライトアップが11月14日、史跡足利学校(足利市昌平町)と鑁阿寺(ばんなじ=家富町)で始まった。
東京カメラ部は延べ450万人超のフォロワーがいる審査制写真投稿サイト。メディア運用のほか、フォトコンテストや写真家派遣、地域支援、ソーシャルメディアを使ったPR施策、SNS運用代行などの事業を展開している。
同イベントは市内の歴史的文化遺産を楽しむイベントとして、足利織姫神社(西宮町)で10月15日に始まった。市は同社に足利の魅力発信とブランド力向上を目的として、足利学校と鑁阿寺のライトアップのプロデュースを依頼した。
東京カメラ部執行役員で企画営業部長の高山有仁(ゆうと)さんは「ライトは写真で撮った時に写ってほしい部分にだけ当てている。一眼レフでも撮りやすいよう気を使い、スマホでもきれいに撮れる場所に自撮り台を設けた。風景と一緒に、ぜひ自身や家族など皆さんで撮ってほしい」と話す。
足利学校は「学校門前」「大成殿」「北庭園」、鑁阿寺は国宝の「本堂」「多宝塔」、天然記念物の「広場大銀杏」を中心にライティングしており、各スポットに自撮り台を設置した。学校門前のスポットは、立って自撮りすることを想定し、人物の顔にライトが当たるようにセッティングしているため、背景と一緒に写すことができるという。
鑁阿寺では11月22日・23日の2日間にわたり、栃木県大学地域連携活動支援事業として文星芸術大学(宇都宮市)と連携し、約10分の切り絵アニメーション「うずらの鳴かぬ里 足利義兼伝」を野外で繰り返し上映する。
点灯時間は18時~20時(足利織姫神社は17時から22時)。今月23日まで。足利学校は入場料は300円(中学生以下無料)、開催期間中の土曜・日曜・祝日のみ実施。