「シトラスリボンプロジェクト」に賛同する足利市女性団体連絡協議会が11月10日、シトラスリボンを制作した。
新型コロナウイルスの感染者や家族、医療従事者などへの差別や偏見をなくそうと呼び掛ける同プロジェクトは愛媛県の有志が立ち上げ、全国へと広がりを見せている。感染後も「お帰り」「ただいま」を言い合える優しさを持つことで、安心して検査や治療を受けられる環境を作り、社会全体で感染拡大防止に取り組み、暮らしやすい社会を目指す。
シトラスリボンの形は「地域・家庭・職場もしくは学校」を3つの輪で表しており、身に着けることで活動へ賛同の意思を表す。リボンの色は愛媛の特産である、かんきつ類にちなみシトラス色を使う。
リボン制作には同団体の会員19人が集まり、「シトラスリボンINとちぎ あしかが実行委員会」のメンバーが講師を務めた。12月5日に同団体主催で開催予定の「ひとtoひとのフォーラム」来場客に配布するため、目標制作数は300個。仕上げには、かばんなどに掛けられるようストラップを付けた。グループに分かれ互いに作り方を教え合う参加者の姿が見られ、「慣れるまでが難しい」などという声が聞かれた。
同団体の小林静子会長は「家族や周りに知られたくないという理由から、PCR検査を受けない人たちが多くいると聞く。誰しも感染の可能性があるからこそ、差別のない温かい社会であることを願っている」と話す。