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足利で「食品ロス」考える映画上映 食料寄付募る「フードバンク」活動も

2回の上映に約180人が訪れた

2回の上映に約180人が訪れた

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 ドキュメンタリー映画「もったいないキッチン」の上映会が10月31日、足利市民プラザ(足利市朝倉町)で行われた。

1回目上映終了後に寄付で集まった食品

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 同作品は、オーストリア出身でフードアクティビスト(食料救出人)としても活動するダーヴィド・グロス監督が、「もったいない」の国「日本」を舞台にキッチンカーで旅するドキュメンタリー映画。約4週間にわたり、福島から鹿児島までの約1600キロを巡る。各地で食品廃棄の現場を訪れ、シェフや生産者らと「もったいない」をキーワードに「食」通じて交流し、捨てられるはずの食材を生かすことで、サステナブルな未来のヒントや幸せを探していく。

 「もったいないキッチンを観(み)る会」主催、連合栃木わたらせ地域協議会協賛。2回の上映に約180人が訪れ映画を楽しんだ。上映会開催と同時に、家庭や職場で余っている食品を1品以上持ち寄り寄付する「フードバンク」参加の協力も呼び掛けており、入り口に設けられたボックスに持ち寄った食品を入れてから入場する来場者の姿が見られた。

 上映に先駆けあいさつした協議会の秋田清さんは「10月は『食品ロス削減月間』、10月30日は『食品ロス削減の日』に当たる。コロナで生活に困る人も増えている。『SDGs』『フードバンク』などへの社会の関心も今までより高まっていると感じ、今が上映にふさわしいタイミングだと思った。ぜひ足利でこの映画を見てほしかった」と話す。

 「友人同士で見に来た」と話す、市内の70代の女性らは「とても考えさせられた。今までたくさん捨てることをしてきてしまったと感じる」「意識すればあちらこちらに『食べられるもの』はあるのだと感じた」と、それぞれ感想を話していた。

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