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足利の「ワインショップ和泉屋」がリニューアル 江戸末期から変化しながら150年超

「ワインショップ和泉屋」8代目店主の泉賢一さん(中)と7代目・荘一郎さん(左)、妻の雅子さん(右)

「ワインショップ和泉屋」8代目店主の泉賢一さん(中)と7代目・荘一郎さん(左)、妻の雅子さん(右)

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 ワインショップ和泉屋(足利市通3)が10月16日、リニューアルオープンした。

鑁阿寺に残されている江戸時代の「和泉屋」が描かれた絵馬

 江戸末期に酒造りとして創業した同店は1953(昭和28)年、4代目から「和泉屋酒店」と名前を変え酒販店として営業してきた。先代である7代目、泉荘一郎さんからは「ワインショップ和泉屋」となり、時代の流れに沿って店の形態を変えてきた。

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 現店主の8代目、賢一さんは「あしかがフラワーパーク」(迫間町)や北海道、東京都内などで就職した後、11年前に足利に戻り、7代目の父に師事。2019(平成31)年1月、社長に就任した。新型コロナウイルス感染拡大で飲食店の利用が減ると、市内協力飲食店の「つまみセット」と同店のワインを組み合わせた「おうちでほろ酔いセット」を宅配するなど、店を継続するため尽力した。

 リニューアルに際し、設計施工は「U建築工房」の丸山裕平さんが担当。ロゴやショーウインドー、ノベルティーなどは「SpearMint」のグラフィックデザイナー、鶴見裕也さんによるもの。2人は同店2階にオフィスを構える。ペンキ塗りなどの作業も、家族や普段同店に出入りする仲間たちで行った。

 丸山さんは、初めて同店を訪れた際、所狭しと陳列されていたワインの種類の多さに驚き、その体験を多くの人にも感じてもらえるよう設計したという。「社長の『カジュアルにワインを楽しんでほしい』という思いと、『ワイン専門店ならではの品もそろえたい』という考えを表現するため、表と裏で空間を分けるという手法を取った。皆さんにとって愛着の湧く店ができたのでは」とほほ笑む。

 リニューアルに至ったのは賢一さんが昨年、イタリアへワインの勉強に訪れた際、現地のワインショップのデザインに感動したことがきっかけだという。賢一さんは「以前はお客さんから見て『ワインショップ』とは分かりにくかったが、これまでよりずっと入りやすい店になったのでは。江戸末期から続いた歴史を大事にしたい。バトンを受け取ったからには前に進むしかない」と笑顔で決意を語る。

 営業時間は10時~21時。水曜定休。