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足利の「手打そば 八蔵」が40周年 家族と共に苦難乗り越え

店主の梁川さん(中)と妻のかおるさん(左)

店主の梁川さん(中)と妻のかおるさん(左)

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 「手打そば 八蔵(はちぞう)」(足利市利保町)が10月3日、開店40周年を迎えた。

「八蔵」の40年を支えた人気メニュー「残雪そば」

 店主の梁川(やながわ)安信さんと妻のかおるさんは共に足利市出身。梁川さんの実家では、正月に母の打ったそばを食べる習慣があり、子どものころからそばに慣れ親しんできたという。学生の時にそば店「第一立花」(通6)でアルバイトをしたことをきっかけに、そば屋を開くことを決意した。

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 かつて那須塩原市で営業していた「第十一山本屋」で手打ちの修業を積み、再び「第一立花」で9年間修業した後、1980(昭和55)年の「とちぎ国体」に合わせて同店をオープンした。

 「店を40年支えた」という人気メニューは、そばの上に千切り大根をのせた「残雪そば」(770円)と、卵丼に揚げ玉をのせた「開花丼」(605円、テークアウト540円)。開花丼は安信さんが修業中の賄いで食べた「忘れられない味」で、自分の店を持ったらメニューに加えようと決めていた。

 40周年記念イベントなどは行わなかったが、市内でカフェを営む長男の健人さんがそば粉クッキーなどを準備し、10月3日限定で配布した。常連客だけでなく、健人さんの店の客も来店し、先着50個のクッキーは午前中に全て無くなったという。

 梁川さんは「子どもたちの成長を楽しみに40年続けることができた。開店の年も大変だったが、新型コロナウイルスの影響で今が一番大変な年。『足利エール飯』でテークアウトを始めたり、営業時間を短縮して対応している」と話す。かおるさんは「子育てをしながらの切り盛りは大変だった。両親や子どもたちの支えがあったからこそ、続けて来られた」と40年を振り返る。

 営業時間は、昼の部=11時~14時、夜の部=17時~20時。夜の部のテークアウトは15時までに要予約。水曜定休。