足利市民会館(足利市有楽町)と足利市民プラザ(朝倉町)は、「あなたにエールを!」文化芸術応援事業の一環として、夏休み期間に施設やピアノを無料で貸し出す。
両施設を運営する「足利市みどりと文化・スポーツ財団」が、新型コロナウイルスの影響で文化活動が制限される中、文化芸術活動支援として企画した。市が所有するピアノを無料で使えるほか、市内学校の吹奏楽部に市民会館大ホールを無料開放する。
貸し出すのは、「世界3大ピアノブランド」とされるアメリカの「スタインウェイ&サンズ」とオーストリアの「ベーゼンドルファー」のピアノ。スタインウェイ&サンズは市民会館、ベーゼンドルファーは市民プラザにあり、プロの演奏会などで使われている。
市民プラザの事業企画を担当する土屋博英さんは「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、諸事業が中止または延期となり、当財団の使命である市民サービスを充分に提供できない状況だった。スタインウェイ、ベーゼンドルファー以外にもヤマハのピアノがあるので、2台のピアノを使って家族や友人との演奏もできる。市民会館は来年閉館が決まっており、貴重な経験になるのでは」と話す。
市民会館は市内の小・中・高校吹奏楽部へ大ホールも無料で開放する。同館職員が「何かできることはないか」とアイデアを出し合って生まれた企画で、既に申し込みもあるという。職員は「新型コロナウイルス感染拡大の影響で演奏する機会を失った学生たちに使ってもらえたら」と話す。
期間は8月2日~9月30日。午前=9時~12時、午後=13時~16時。スタインウェイ&サンズは8月9日~12日、ベーゼンドルファーは6日~8日、10時~17時の各組1時間以内使える。募集対象は4歳以上の市内在住・在学・在勤者。各日6組まで。8月1日10時から使いたいピアノのある施設へ申し込む。両方への申し込みも可。