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足利の記録的大雨で浸水被害 市民ら各所で後片付けに追われる

一面泥に覆われた国道293号、足利高校前(7月18日撮影)

一面泥に覆われた国道293号、足利高校前(7月18日撮影)

 足利市では、7月17日夜から18日未明にかけての記録的な大雨から一夜明けた18日朝、住民や店員が住宅や店舗に残った泥のかき出しなど片付けに追われる様子が市内各所で見られた。

「膝のあたりまで水につかった」と浸水の高さを手で示す(7月18日撮影、常盤町)

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 同市元学町にある気象庁の雨量計では、17日15時から18日10時までの19時間で総雨量236ミリを観測し、1時間雨量は最大65.5ミリと観測史上最大級となった。市によると市内を流れる袋川と旗川が氾濫危険水位を超えたが堤防の決壊はなく、排水能力を超えた内水氾濫が被害の主因という。18日12時現在で確認された被害は道路冠水や住宅浸水など計486件に上る。

 袋川沿いの常盤町では、家族で自宅の庭の清掃にあたる女性の姿があった。女性は「膝のあたりまで水につかった」と話し、浸水の高さを手で示した。自宅近くの路上には冠水で動けなくなった車が見られた。女性によると、車の持ち主はレッカー車を呼ぼうとしたが、依頼が殺到し、すぐには来ないと話していたという。

 足利高校(有楽町)前の国道293号周辺でも、17日17時30分ごろ、道路の冠水が始まった。付近の住民によると、辺りは「海のよう」になり、通行する車が起こす波が沿道の建物に押し寄せたという。水は18日2時ごろまで引かず、一夜明けた道路は一面泥に覆われた。冠水し立ち往生した乗用車がレッカー車で移動される場面も見られた。

 足利高校向かいにある酒販店「島田」では17日18時ごろに店内への浸水が始まり、水深は約70センチに達した。陳列棚の下段に置いていた米などの商品が水につかり、販売できなくなったという。同店の島田沙織さんら従業員は18日8時ごろから片付けに追われた。島田さんは「これまで浸水するとしても床の下の段までだったが、今回は上の段まで来た。こんなに水が入ったことはなかった」と振り返る。

 龍泉寺保育園(助戸1)では、18日0時ごろに園舎への浸水が始まり、本棟と乳児棟が床上浸水した。源田俊道園長は「6年前の令和元年東日本台風の時と同じくらい」と話す。自宅が無事で安全が確認できた職員らは7時ごろから復旧作業に作業に当たり、当日は保護者に家庭保育を依頼した。1階の乳児室を2階に移すなどして、連休明けの21日からの通常保育再開を目指すという。

 一方、市東部の八椚町では大きな被害を免れた地区もあった。近くに住む女性は「川は反対側に流れているので大丈夫だと思い自宅で待機していたが、夜中にスマートフォンの警報が鳴って驚いた」と話していた。

 同じ市内でも地区によって被害の程度が分かれた今回の大雨。市内では3連休中も片付けと復旧作業が続く。

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