AIとIoTを活用してムダな「待つ」をなくすサービスを提供するスタートアップ、株式会社バカン（本社：東京都千代田区、代表取締役：河野剛進、以下「バカン」）と益子町観光協会は、栃木県益子町で開催される秋の益子陶器市において、会場周辺の駐車場空き状況をリアルタイムで配信いたします。これにより、駐車場周辺の道路混雑の緩和が期待されるほか、得られるデータを活用した観光施策への応用も見込まれます。この取り組みを通じて、同エリアにおけるオーバーツーリズムなどの観光課題の解消を目指します。


■導入の背景
益子陶器市は、栃木県益子町で毎年春と秋に開催される日本最大級の陶器市で、毎回数十万人が訪れる人気イベントです。しかし、例年駐車場周辺の道路が大変混雑し、1km進むのに2時間以上かかるケースもあり、来場者にとって大きな課題となっていました。
益子町観光協会は、この混雑問題を解消し、来場者の満足度をより高めるため、2024年4月の陶器市で初めてバカンの駐車場リアルタイム配信サービスを導入しました。同町の公式Instagramや公式サイトを通じて駐車場の空き状況をリアルタイムで配信した結果、例年のような激しい道路渋滞が大幅に軽減され、駐車場のスムーズな利用が可能となりました。
この顕著な成果を受け、今回の秋の陶器市でもバカンのサービスを再度導入する運びとなりました。さらなる混雑緩和と快適な来場体験の提供に貢献してまいります。


■今回の取り組み
会場周辺の駐車場空き状況をリアルタイムで、益子町公式Instagramと、公式HPへ配信いたします。

配信画像イメージ



■混雑情報可視化の仕組み
混雑情報の可視化にはバカンが提供しているリアルタイム空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を活用します。VACANには混雑情報をマップ上に表示する「VACAN Maps」（https://vacan.com）という機能があり、今回は同市の公式Instagramや公式サイトを通じて混雑情報を確認できます。
空きや混雑を検知するには様々な方法がありますが、本取り組みでは屋外カメラとボタン型の専用IoTデバイスを用います。カメラでは人工知能を用いた映像解析技術（※）を活用することで、自動的にリアルタイムの混雑情報を検知・配信します。またボタン型のデバイスを活用することで、導入の工事などをせずに簡単に混雑の可視化が可能となっています。
※カメラによる混雑の可視化は、個人が特定されない形でおこなっております。

VACANでの情報配信の仕組み


■益子陶器市について
益子陶器市は、1966年に始まり、現在では春（ゴールデンウィーク前後）と秋（10月下旬から11月上旬）の年2回開催される恒例行事となっています。益子焼は江戸時代から続く伝統的な陶器であり、その素朴で実用的なデザインが特徴です。
町内各地に設置されたテントや店舗で、多くの陶芸家や窯元が出展し、益子焼をはじめとする様々な陶器が販売されます。会場は町全体に広がっており、散策しながら買い物や食事を楽しむことができます。
また、陶器の販売だけでなく、陶芸体験や地元の食材を使った飲食ブースなどもあり、家族連れや友人同士でも楽しめる内容が充実しています。


開催概要
イベント名：第110回益子秋の陶器市
日程：2024年11月2日（土) ~11月5日（月）
時間：9:00~17:00（最終日は16:00まで）
場所：益子町内各所（城内坂、道祖土（さやど）地区中心）
公式URL：https://toukiichi.mashiko-db.net/


■益子町観光協会について
代表者：会長/大塚和美
所在地：栃木県芳賀郡益子町大字益子1539-2
URL：http://www.mashiko-kankou.org/
益子町観光協会は益子町を訪れた方に快適に過ごしていただくことを目的として、オーバーツーリズム対策に力を入れており、益子陶器市において、シャトルバスの運行や、電子決済対応のコインパーキングの提供等も行っています。

■株式会社バカンについて
会社名：株式会社バカン
代表者：河野剛進
所在地：東京都千代田区麹町2-5-1 WeWork 半蔵門 PREX South 3F
設立：2016年6月
URL：https://corp.vacan.com/
バカンは経済産業省が選定する官民による支援プログラムJ-Startup 2019選定企業です。IoT、AIを活用してレストラン街やカフェ、トイレ、観光地、避難所、投票所などあらゆる場所の空き状況を検知し、デジタルサイネージやスマートフォンに配信しています。また空き状況可視化だけでなく、混雑の抑制・管理なども行っており、空き/混雑情報を起点としたムダな「待つをなくす」DXサービスを幅広く提供しています。