「第107回足利花火大会」が8月5日、足利市内を流れる渡良瀬川河川敷で開催された。
1903(明治36)年に始まった同大会は、今年で創始120年を迎えた。例年8月の第1土曜に開催しており、毎年県内外から多くの観覧客が訪れる。昨年はコロナ禍のため時間短縮での開催だったが、今年は4年ぶりに1時間30分での通常開催となった。
この日、河南消防署(足利市堀込町)の最高気温は40.1℃で猛暑日。市内では日が高いうちから家族連れや浴衣姿のカップルなどが徒歩で会場へ向かう姿が見られた。19時15分に大会がスタートすると、花火が打ち上げられる度に、観客席からは大きな拍手と歓声が上がった。大玉花火、ワイドスターマイン、尺玉、大ナイアガラなど総数約2万発の花火が夜空を明るく染めた。
来場者数は、昨年の36万人を上回る45万人(主催者発表)。家族で訪れたという小山市内在住の女性は「近くで見る花火は迫力があって、大きな音に娘は怖がってしまうほど。1時間半じっくり花火を楽しむことができた」と喜んだ。
足利商工会議所の須田健人さんは「今年は露店数も300に増えた。関東エリアへの広報活動にも力を入れたこともあり、たくさんの人に来場してもらえた」と話す。