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足利市立美術館でワークショップ 児童らが流木生かし「じぶん」を表現

児童が自分で選んだ流木の特徴を生かし制作した

児童が自分で選んだ流木の特徴を生かし制作した

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 足利市立美術館(足利市通2、TEL 0284-43-3131)で7月9日、小学生向けのワークショップ「もう一人のわたし -流木でじぶんをつくる-」が開かれた。

流木や作品について解説する光山明さん

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 主催の「足利チャイルドあーとくらぶ」は、年2回、アーティストを招き「子どもたちに気軽にアート体験を楽しんでもらう」ことを目的にワークショップを開いている。今回の講師は美術家の光山明さん。光山さんは茨城県出身・在住で、茨城県内で教員として働きながら制作を続けている。学生時代から渡良瀬川の探求を続けるほか、土地にまつわる時の流れや人の暮らしをモチーフに、写真や映像を用いて作品を制作し、北関東を中心に個展やグループ展を開いている。

 当日は小学1年~6年の25人が参加した。児童らは「流木でじぶんをつくる」をテーマに、渡良瀬川のさまざまな形状の流木から好みのものを選び、選んだ流木を中心に木の実や葉、貝殻、石などの自然の素材やロープなどを組み合わせ、それぞれの「じぶん」を表現した。光山さんが事前に用意したワークシート、会話などでヒントを得て、思い思いの素材を手に、周囲の力も借りながら制作に取り組む姿が見られた。のこぎりや電動ドリルを使う危険な作業は光山さんを中心に大人が行った。

 光山さんは「『自分を見つめる』ことは、小さな子には難しい題材かと思ったが、それぞれが素晴らしい表現をしていた。時間の経過とともに『流木』の力を借りて『自分』への洞察を深めていったのでは。保護者が近くで見学や手助けをしたことで、子どもたちの制作の経過や試行錯誤する姿を見てもらう機会になったのも良かった」と話す。

 参加した小学1年の中島至信(しのぶ)君は、「大好きな機関車を作った。次々にやりたいことが出てきたので、お母さんに伝えて、手伝ってもらい一緒に作った」と笑顔を見せた。

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