足利市議会が6月28日、市内の中学生の職場体験「マイ・チャレンジ」を受け入れ、生徒2人が議員活動を体験した。
市内の中学2年生全生徒が、社会性を養うとともに自己の在り方や生き方を見つめることを目的とし、職場体験や社会奉仕活動などを体験する同事業。コロナ禍で3年間休止していたため、4年ぶりの開催となる。足利市議会の同事業受け入れは初めて。
体験したのは市立第二中学校(足利市本城1)の西村悠希さんと長快寧(ちょうここね)さん。同校から市議会へ打診した。2人は生徒会役員を務めており、「市議会での職場体験が生徒会活動に生かせるのでは」と考え志願したという。
2人は栗原収市議から市議会についての説明を受けた後、議場を見学。その後、栗原市議らとともに同校の通学路の現地調査を行い、危険箇所をまとめ、担当課へ報告した。午後には模擬議会を体験し、市議らを前に「一般質問」を行った。
体験を終えて、西村さんは「事実を確認し、根拠を示した後に話し合いをするという体験をした。生徒会の話し合いでも生かしたい」と話した。長さんは「一つの物事を決めるのに、議員だけでなく大勢の人の同意が必要なのだと知った。生徒会でも物事を決定する際には、一部の人だけでなくみんなが納得できるように取り組みたい」と話した。