見る・遊ぶ

足利の2神社が「ニコニコ超会議」に 縁結びの織姫神社、縁切りの門田稲荷

(左から)「門田みたま」(L'AL'Aさん)、「はたがみ織姫」(あみのさん)

(左から)「門田みたま」(L'AL'Aさん)、「はたがみ織姫」(あみのさん)

  • 30

  •  

 足利の「足利織姫神社」(足利市西宮町)と「門田稲荷神社」(八幡町)が4月29日・30日の2日間、幕張メッセ(千葉市)で行われた「ニコニコ超会議2023」に初出展した。

門田稲荷神社のキャラクター「門田みたま」(L'AL'Aさん)

[広告]

 同市では市民有志が2010年から2つの神社に由来するキャラクターを作成し、「足利ひめたま」として町おこしを行っている。これまでに市外で行われるイベント出展や市内で痛車を中心としたサブカルチャー系イベント「足利ひめたま祭」を開催している。

 出展のきっかけは、宇都宮市で行われた「とちてれ☆アニメフェスタ」に出展した時に「鬼っ子ハンターついなちゃん」プロジェクトの大辺璃紗季さんと会ったことだという。同プロジェクトは、キャラクター活動を通した日本の伝統文化の周知を目的に2月から1カ月半クラウドファンディングを行った。「ニコニコ超会議2023に『ニコニコ超神社』ブースを設け、本物の神社を招いて盛り上げたい」「長引くコロナ禍で苦境に立たされた神社を応援したい」と呼びかけ、目標額100万円のところ、6倍の605万8千円を集めたという。

 足利ひめたま製作委員会の宮下文成さんは「大辺璃さんから『ニコニコ超神社』ブースに出展しないかと相談があり、神社に相談したところ承諾を得られた。自分たちだけでこんな大きなイベントに出るのは難しいのでありがたい申し出だった」と話す。

 当日は、各神社が約18平方メートルのテントに展示ブースを設置。「足利ひめたま」のキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーや同委員会スタッフが来場者に対応した。足利織姫神社のキャラクター「はたがみ織姫」はあみのさんが、門田稲荷神社の「門田みたま」はL'AL'Aさんが、それぞれ担当した。

 「縁結び」の足利織姫神社ブースでは、同イベント限定で縁結びにちなんだ8色の特大おみくじを用意。あらかじめ選んだ色を的中させた人に「はたがみ織姫」の限定紙絵馬を渡した。「縁切り」の門田稲荷神社ブースでは、用意した「悩みを流す 縁切り柄杓(ひしゃく)」の奉納者が「悪縁断ち」の願掛けを行いながらひしゃくに穴を開ける様子が見られた。

 足利織姫神社奉賛会の富田勘也さんは「実際にイベントを目の当たりにして、会場とネットの双方向でコミュニケーションが行われていることが分かった。この機会に神社を知った人から『足利へ行きたい』という反響をもらったので今後が楽しみ」と話す。

 今後の展望について、宮下さんは「足利ひめたまとして関わり始めたが、実際に来たほとんどの人は神社そのものに興味がある神社ファンだった。足利は神社仏閣が多い地域。今後はキャラクターを介しての足利のPRはもちろんのこと、新しいことにもチャレンジしたい。来場者のおかげでいいヒントをもらえた」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース