「足利よりみちMAP河南編」が3月28日、発行された。
足利市の回遊性を高めるための施策を企画・運営している「足利よりみちプロジェクト」が発行。同団体は2018(平成30)年、代表の梁川健人さんとデザイナーの鶴見裕也さんを中心に、市民5人で設立した。2021年3月には、同市中心を南北に分断するように流れる渡良瀬川より北側の地域を「河北」とし、旧国道や市街地を中心に11枚の地図を発行。市内の飲食店や小売店に置いてもらった。観光案内所などで手に入る専用のクリアファイルに収集でき、気に入った地図に差し替えて使える。
今回の「河南編」は第2弾。第1弾の地図を作成中、河北の地図を作ったら次は南もと考えていた梁川さんと鶴見さんは、河南エリアを自転車で散策して確認。「知らない道や路地の存在に心が躍り、足利の奥深さと広さを実感した」という。
第2弾には第1弾と同様に、10歳から70代までの地域住民や学生、約25人が参画。12枚の地図が完成した。30代が多かった前回に比べ年齢層が広がったことで、地図を見る新しい切り口が発見できたという。
梁川さんは「この地図が、足利を楽しむきっかけになればうれしい。観光客だけでなく、地元の人が集めているのも見かける。地元の人は自分の住んでいるエリアの地図を持っていく傾向にあるようだ。時間はかかるかもしれないが、『よりみちMAP』のエリアをどんどん広げていきたい」と話す。
地図作りのワークショップに参加した10歳の男児は「高校生や大人と関わりを持てたのがうれしかった。出来上がった地図を学校で友達に見せたい。またワークショップがあれば参加したい。自分の学区の地図も作ってみたい」と話した。
マップとクリアファイルの設置場所はホームページで確認できる。