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足利市立美術館で「香月泰男展」 約150作品で初期から晩年までを回顧

戦争をモチーフにした代表作では暗い色調の作品が並ぶ

戦争をモチーフにした代表作では暗い色調の作品が並ぶ

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 企画展「香月泰男展」が4月5日、足利市立美術館(足利市通2)で始まった。

初期の香月作品は豊かな色彩と独特な構図が特徴という

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 香月泰男(1911-1974)は山口県出身の洋画家。同館によると、1934(昭和9)年、東京美術学校に在学中に国画会展に初入選、画壇デビューを果たす。画家として活動する中、徴兵を受け終戦後はシベリアで抑留。1947(昭和22)年に帰還して以後は、故郷を離れることなく画業に専念した。戦後に描いた「シベリア・シリーズ」が代表作として知られる。

 同展は、香月の生誕110年を記念し行う巡回展。戦争と過酷な抑留体験がモチーフという「シベリア・シリーズ」全57点に加え、立体作品、素描などを合わせ、約150点を展示し、会期中に約20点を展示替えする。作品を制作年度順に展示することで、時とともに変わっていく画風の変化にも着目してもらいながら作品の初期から晩年を回顧してもらうという。

 関連プログラムとして5月3日、川崎市岡本太郎美術館(川崎市)の土方明司館長、小山登美夫ギャラリー(東京都)の小山登美夫さんを招き、記念対談「香月作品の魅力を語る」を来場者限定で開く。

 同館学芸員の江尻潔さんは「香月は過酷な戦争を体験したが、『人間』というものをあきらめていなかったのではないか。人間を、戦争という愚かなことをする一方で、美しいものを生み出す存在であると捉えていたのでは。世代を超えて見てほしい」と来場を呼びかける。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜、5月6日休館。観覧料は、一般=710円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。5月29日まで。記念対談は要予約。

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