足利市が1月4日から、10年後の自分や家族に書いたメッセージを募る「タイムカプセル2031」事業を実施している。
足利市制100周年記念事業の一環として実施。市内小中学校に通う児童、生徒や乳幼児の保護者1万3924人から将来の家族や自分に宛てたメッセージを預かり、10年後に届ける。1月4日、保育所や学校を通してメッセージカードの配布を開始した。
メッセージは、市内72施設に設置した回収箱で回収。希望者には、1月31日までに投函してもらう。回収したメッセージカードは市役所で保管し、2031年に指定の宛先へ郵送する。
同市が2001(平成13)年の市制80周年記念事業「タイムカプセル2021」で募ったメッセージは、昨年開封。今年1月、はがき等3517通を郵送した。現在、郵便不達で戻ってきたはがき約500通を保管している。今年12月28日まで市役所会計課で保管する。受け取り希望者は市役所会計課または市のホームページにて受け付けている。
同事業担当者の茂木雅子さんは「20年前のはがきを受け取った人から、懐かしいなどといった感謝の手紙や連絡をもらい、大変だったがやってよかったなと、うれしい気持ち。今回は市制100周年を記念して未来を担う子どもたちを対象にした。皆さんの思いを大切に保管し、10年後に届けたい」と話す。