足利市内の歴史的文化遺産などを明かりで演出するライトアップイベント「足利灯(あか)り物語2021秋」が11月13日、始まった。
同イベントは、2018(平成30)年から例年、春と秋に開催。国宝の鑁阿寺(ばんなじ、家富町)、日本遺産の史跡足利学校(昌平町)、「日本夜景遺産」認定の足利織姫神社(西宮町)をメイン会場に、足利銘仙柄のあんどんなどで夜の街を飾る。あんどんは、各所を合わせて198基を設置する。
足利学校では、市制100周年とあしかがフラワーパーク(迫間町)のライトアップイベント「光の花の庭」開催20周年を記念してのコラボレーション企画を初めて実施。同園の監修で、ちょうず鉢に花を浮かべた「花手水(はなちょうず)」12鉢のほか、「和傘」38本のライトアップを行っている。
鑁阿寺では、楼門に安置されている市指定文化財の「仁王像」を初めてライトアップ。天然記念物の大イチョウでは、上部にまで明かりが行き届くように前回よりもライトの光量を強化した。11月21日には1日限定で、文星芸術大学(宇都宮市)による、約8分間の切り絵アニメーション「片葉のあし-足利義氏伝説-」を野外上映する。同アニメーションは足利義氏が眠る「法楽寺阿弥陀が池」に伝わる伝説を映像化。17時30分から19時30分にかけて繰り返し上映を予定する。
初日の来場者からは「幻想的で、温かみを感じた」「きれいな写真をたくさん撮れた」「足利学校の庭園が特によかった。見られてよかった」などの声が聞かれた。
点灯時間は17時~20時(織姫神社は17時~22時)。11月21日まで(同23日まで)。