足利高校(足利市本城1)水泳部が8月27日、アーティスティックスイミング「WATER BOYS(ウォーターボーイズ)」を披露した。
2003(平成15)年、同タイトルの映画に影響を受け、水泳部が学園祭で初披露して以来、毎年公演している。同校は2022年度から、足利女子高校(有楽町)と統合になるため、今回が男子校として最後の学園祭。新型コロナの影響で外部からの入場はなく、校内公開となった。
演目は構成から音楽編集、振り付けまで全て生徒が行う。12人の部員に加え、剣道部、軟式テニス部からそれぞれ1人ずつが助っ人で参加した。新型コロナの影響で部活動の時間が時間短縮となり、活動が制限される中、7月から練習に励んできた。
27日の学園祭では生徒や教員などの学校関係者、28日は保護者や足女高関係者向けに、各3回に分けて9曲を披露した。冒頭MCでは「足女高生の来場を期待していたが、姿を見ることはできなかった」と、コロナ禍で外部への披露がかなわなかった部員らの吐露を盛り込んだ。
学校統合後に建設される新校舎はプール設置の予定がないため、今後の公演存続は未定。この学園祭で引退する3年で部長の黒沢直生(なお)さんは演技を終え、「短い時間でいろいろな活動をしなければならないというのが一番大変だった。男子校最後の公演が終わってしまい寂しさもあるが、先輩方の思いを受け継ぎつつ、超えていけるような演技ができ、達成感がある」と笑顔で話した。
観覧に来ていた2年の生徒は「普段教室で見るクラスメートの顔とは違うギャップを感じた。かっこよかった」と感想を話した。