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閉館の足利市民会館で備品の譲渡会 55年の思い出を持ち帰る

「足利市民会館」の備品を吟味する市民

「足利市民会館」の備品を吟味する市民

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 6月末に閉館する足利市民会館(足利市有楽町)が6月26日・27日の2日間、備品の譲渡会を開いた。

解体が進む足利市民会館のモニュメント

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 1966(昭和41)年に開館した同館は55年にわたり、市内小・中学校の合唱コンクールや館内「レストランロイアル」での結婚披露宴など、市民に広く活用されてきた。6月末の閉館後、県立足利高と足利女子高を統合して新たに発足する高校の新校舎整備用地となる。今月13日には閉館式が行われ、約200人が参加し別れを惜しんだ。今回譲渡した備品はテーブル、椅子、長椅子、長机やレストランで使われた中華食器、和食器、すしおけ、グラスなど。

 26日は開場時間前から多くの人が並び、予定より10分ほど早く開場。テーブルや長椅子は開始10分でほとんどが無くなった。食器を求める人からは中華食器が特に人気で、鳳凰が描かれたチャーハン皿や小皿が次々に運び出された。長年市民に親しまれてきたレストラン「ロイアル」の文字が入った備品を探す人もいたが、見つけられず会場を後にする姿も見られた。

 足利市文化課の担当者は初日に「予想より多くの人に来てもらうことができた。2日間、10時から16時の予定だったが、初日だけでほとんどが無くなりそうだ」と話していた。市内から家族で訪れた渡辺和臣(かずおみ)さんは「市のフェイスブックで知った。チャーハン皿が欲しかったが、残っておらず残念。こんなに人がいるとは」と驚きの表情を見せた。

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